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パン屋を出店すべきか否か!?~思考を整理する方法を身に付けよう~

経済学部・国際学部1年生「キャリアプランニング」

2022/11/14

敬愛大学では1年次からキャリア教育を実施しています。経済学部・国際学部1年生対象の「キャリアプランニング」は、毎回、学生同士でグループワークを行う特色のある授業です。11月1日・8日(火)の授業テーマはパン屋の出店を題材に、「問題解決」と「論理の構造化」の方法を学ぶことです。

 

▶ 1年次キャリア科目「キャリアデザインを学ぶ」

▶ 自分のやりたい仕事に結びつく1本のストーリーを編む「人生すごろく 金の糸」を体験

 

 

いきなり「問題解決」と言ってもどのように考えたらよいか迷ってしまうことでしょう。実は、問題を分析したり、考えを整理したりするためによく使われる便利な方法がいくつかあります。それらを事例に当てはめるグループワークで練習をすることで、思考の整理方法を実践的に身につけていきます。

 

 

 

課題・考慮すべきことをくまなく挙げよう

パン屋を出店しようと考えたとき、どのような課題や考慮すべきことがあるでしょうか。経営上の課題を検討するためには自社(Company)、顧客(Customer)、競合(Competitor)の3つの面から多角的に分析することが大切です。これを3C分析といいます。これにロジックツリーという方法を組み合わせると、3つの「C」を細分化して問題解決の方法を考えていくことができるのです。

 

最初に学生たちは付箋(糊付きメモ用紙)を使って、思いつく限りの課題を挙げていきます。立地や労働者の確保、競合店舗などさまざまな課題が挙げられるでしょう。中には「パン屋と競合するのはコンビニエンスストアではないか」と考え、コンビニエンスストアとの距離を懸案事項に挙げる、鋭い視点も見られました。

次に、出し切った課題をグループでまとめていきます。同じような意見は集約させた上で、「運営能力があるか」「市場は大きいか」「他のライバルはいるか」の3Cに当てはめて分析。当てはめたロジックツリーから考察できることを発表します。複雑なビジネス課題の抽出もこのような方法を使うことで、課題をくまなく集め、構造的に理解できることが分かります。

  • 集めた課題をロジックツリーに当てはめていきます

  • ロジックツリーから気付いたことをクラスの前で発表します

根拠から出店の可否を論理的に説明しよう

さて、いよいよ出店の可否を上司に報告します。仕事の現場では、明確に自分の意見を伝えるため、「結論から述べる」ことが求められます。ただし、人間の考える順序とは真逆ですので、論理を構造化するためにピラミッドストラクチャーという方法を使います。

 

ピラミッドストラクチャーはデータや意見をグループ化し、論拠でピラミッドを積み上げていきます。複数の論拠の上に支えられた「決断」を頂上に乗せればピラミッドの完成です。これを頂上から論理的に説明していくことが「結論から述べる」ということなのです。

 

  • データから論拠をつくっていきます

  • 作り上げたピラミッドストラクチャーを用いて説明します

グループワークではあらかじめ出店のためのデータが与えられています。これを元に学生たちは、それぞれのデータがどのような論拠になるのかを話し合いながら考え、組み上げていきました。最後には組み上げた論理をグループごとに“結論から”発表します。

 

企業で働く人々は、日々問題解決のために調査し、報告しています。これらの方法に慣れることは、就職活動はもちろん、社会に出てからも役立ちます。敬愛大学では社会や企業が求める能力を実践的に開発しているのです。

当日の様子