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自分のやりたい仕事に結びつく1本のストーリーを編む「人生すごろく 金の糸」を体験

経済学部・国際学部「キャリアプランニング」

2022/10/06

将来、自分が就きたい職業は何か。多くの学生は心の中で思い描いているものがあることでしょう。しかし、なぜその職業に就きたいのか、自分の言葉で筋道を立てて語るのは難しいのではないでしょうか。

 

10月4日(火)、経済学部と国際学部の1年生を対象に、キャリア形成のための体験学習ゲーム「人生すごろく 金の糸」を行いました。すごろくを通じて小学校からこれまでの人生を振り返り、自分が「何をやりたいか」「何が得意なのか」「今の価値観を形成したのはどのような経験からなのか」を振り返ります。自分がなりたい職業が自分のどのような体験に紐づいているのか、一本のストーリーとして語れるようになることを目指します。

「何をやりたいか」「何が得意なのか」「どんなことが自分の価値観に合っているのか」の3点からなりたい自分をイメージすることが大切

このすごろくにはコマが1つしかありません。学生たちは3人1組でサイコロを振り、止まったマスに書かれた体験を思い出し、一人一人が語ります。聞き手は傾聴する姿勢を示し、適切な質問を投げかけることで、話し手の体験を深掘りさせます。メンバーとの価値観の違いに気付くことで、自分を客観的に見ることにも繋がります。

中には「中学時代に悩んでいたこと」「高校生活で一番大変だったこと」というマスがあり、すぐに言葉で表せないものもあります。その時、自分がどう感じ、どのように考え、どんな行動をとったのかを深く思い出していくことで自分らしさを見つけていくのです。

学生たちはゲームを通じて自然と話が弾み、自分の価値観に結びつく多くの体験を思い起こすことができたようです。就職活動にあたっては自己を分析したり、自己PRを考えたりすることが大切になってきます。今回の授業でそれらの素材をたくさん発見できたのではないでしょうか。使用した「人生すごろく 金の糸」はキャリアセンターで貸し出す予定です。節目、節目にプレイし、自分の価値を見つめ直してみてください。

  • ゲーム中にはファシリテーターとしてキャリアカウンセラーがサポートします

  • 質問カードに従い、経験当時の思いや考えを振り返り引き出していきます

 

 

経済学部1年生に授業の感想を聴きました

今の自分にネガティブなイメージを持っていましたが、人生を振り返ると多くの方に支えられてきたことを思い出しました。よく目上の人に目を掛けられ、褒められることも多かったと思います。営業職に就きたいと思っていましたが、こうした経験が物怖じしないことに繋がっているのだと思いました。

小学校のころから人前で発表することに苦手意識をもっていましたが、作文を書くことは得意でした。人の話を聴くことが好きで、質問力には自信があります。変わった視点をもった方を取材し、コラムを書くような仕事に就くことができたら、理想とする自分になれるのではと考えました。

人の才能を伸ばす教育ツールを販売する会社を作りたいと思っています。思い返せば、生徒の特性を考えず一律に行われる中等教育に不満がありました。勉強が苦手な生徒に寄り添うには、規格に収まった授業をする教育者になるのではなく、生徒の個性に合わせた教育ツールを開発することが必要ではないかと考えています。