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プログラミング的思考・卒業後のキャリアを考える(「こどものキャリア教育と企業」)

教育学部 阿部学 准教授

2022/06/28

阿部学准教授(教育学部)の授業「こどものキャリア教育と企業」では、学校現場でのキャリア教育(職業調べや職場体験など)のあり方について学んでいます。第10回となる今回は、「子ども向けプログラミング教室の運営と幅広いキャリア観の育成」について、特別講師をお招きして考えを深めました。

講師紹介

講師を務める福田紘也氏は、現在、株式会社イノビオット(千葉市)と株式会社S&F PARTNERS(神戸市)の事業に携わっています。イノビオット社では、代表取締役としてプログラミング教育やSDGs、STEAM教育※に関する教室の開催、イベントの企画、情報メディアの運営などを行っています。今回の授業では、オンラインプログラミング教室の目的や内容、プログラミング教育の現状や課題、ご自身のキャリア観などについてお話いただきました。

 

※Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Mathematics(数学)に関係する考え方を統合して学ぶSTEM教育に、Arts(デザイン、感性等)を加えたもの。文理の枠を超えて課題解決の力を育む教育。

福田紘也社長(株式会社イノビオット)

プログラミング教育の目的を知る

学生たちがタブレットを使って体験したのは、プログラミング学習用教材です。キャラクターを動かしならゴールを目指すゲームの中に「バグ」が仕込まれています。バグは不具合を発生させる誤りのことで、これを修正することが課題となります。教材の狙いは、プログラミングの技術を身につけることではなく、問題を発見して解決方法を自分の力で考えることです。また、問題解決の体験を重ねて、達成する喜びや試行錯誤する楽しさを実感することです。

タブレットを使ってゲームのバグを修正する学生

プログラミング的思考を身につける

2020年から小学校でプログラミング教育が必修化されたのは、プログラミング的思考を身につけることが目的とされています。プログラミング的思考とは、自分が意図することを実現するために、順序や方法を論理的に考えていく力です。プログラミングは、そのための手段として活用されていることが強調されました。中学校や高等学校、大学では、プログラミングスキルの向上も比重が高まりますが、基礎となるのはプログラミング的思考であることは重要です。

プログラミング教育の現状と課題

福田社長がプログラミング教室を開き、教材を開発している背景には、①学校ではプログラミング教育に十分な時間を充てることができない、②ノウハウを持った先生が不足している、③個人に合わせた教育が必要といった課題があるということです。これらには、企業の取り組みも重要ですが、既存のプログラミング教室は高額の料金や立地(大都市に集中している)の問題などがあります。イノビオット社では、オンラインで開催し、リーズナブルな料金に設定することで、問題の解決に当たっています。また、プログラミングが苦手にならないよう長く楽しく続けられる工夫にも力を入れているそうです。教員を目指す学生には、プログラミング教育に強いことは長所になるということもアドバイスされました。

メモをとりながら熱心に聴く学生たち

キャリア観について

講義の最後に、福田社長からご自身のキャリア観についてのお話がありました。自分にしかできない強みを見つけることの大切さがアドバイスされ、そのために「何かをやりきった経験を自信にする」「まずは興味のあることをやりきる」「結果よりもやりきるまでの過程が重要」などの指針を示していただきました。在学中に様々なことにチャレンジして、経験を重ねてほしいとメッセージが送られました。

教育学部の紹介 第1回 プロ野球からB to Bの仕事を知る 第3回 企業と教育をつなげる仕事を知る