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教育学部4年生のインタビュー―「自分らしくていい」の一言から始まった教員への道

教育学部4年 K. A. さん 千葉県立市川昴高等学校 出身

2026/05/26

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 小学校6年生の担任の先生の言葉が、教員を目指す原点になった。
  • 敬愛大学教育学部では、子どもを第一に考えることの大切さを実践を通して学んだ。
  • 不安だった授業づくりも、段階的に学ぶことで理解を深めることができた。
  • 1年次からの教員採用候補者選考対策や先生方の支援が、安心して学ぶ力につながった。
  • 将来は、子ども一人ひとりが自分らしく安心して学べる環境をつくれる教員を目指したい。

小学校6年生のときに出会った担任の先生への憧れが、K. A.さんにとって教員を目指す原点になりました。敬愛大学教育学部で学び、その思いは少しずつ具体的な目標へと変わっていきました。これまでの学びや先生方の支援、これから目指したい教員像についてお話を伺いました。

「もっと自分らしくしていいよ」が、教員を目指す原点に

小学校6年生のときの担任の先生に憧れて、教員を目指そうと思いました。当時の私は引っ込み思案で、みんなの前で意見を言ったり、自分の考えを表現したりすることが苦手でした。そのような私の様子を見て、先生は「もっと自分らしくしていいよ」と声をかけてくれました。その一言が大きな安心感につながり、少しずつ自分の気持ちを表に出せるようになりました。その後、先生がかけてくれた「変われたね」、「恐れず自分らしく生きて」という言葉は、今でも私の大切な宝物です。

 

自分を受け止め、変わるきっかけをくれた先生のようになりたいと思ったことが、教員を目指した原点です。自分自身が先生の言葉に安心感をもらい、前に進むことができた経験があるからこそ、今度は私が子どもたちにとって安心できる存在となり、一人ひとりが自分らしく表現する力を支えていきたいと考えています。

言葉のかけ方が、子どもの安心感につながる

教育学部での学びを通して、知識を伝えるだけではなく、一人ひとりにとって一番よい方法を考え、安心して学べるように支えることが大切だと学びました。

 

特に印象に残っている授業は、「口頭表現」です。この授業では、同じ内容でも言葉の選び方や伝え方によって、相手の受け取り方が変わることを学びました。その学びは、教育ボランティアでも生かすことができました。例えば、算数の計算プリントに取り組む子どもたちに向かって、ただ「やりなさい」と声をかけると、「わからない」、「やりたくない」といった反応につながったことがあります。しかし、「ここまで一緒にやってみよう」、「まずはこの問題をやってみよう」と提案する形に変えると、子どもが安心して取り組みやすくなることに気づきました。

 

この経験から、子どもの意欲を引き出すためには、小さな頑張りや成長を見つけ、言葉にして伝えることが大切だと感じました。できていないところだけを見るのではなく、その子のよいところを拾い上げることで、「やってみよう」という気持ちにつなげることができます。教師の言葉や関わり方が、子どもの安心感や学ぶ意欲につながるのだと実感しました。

 

「生活科指導法」の授業も印象に残っています。この授業では、地域教材について研究するために大学の周辺を調査しました。実際に稲毛の海にも行きました。班で話し合いながら、子どもたちの学びに使える教材を考える中で、大きなテーマを「砂浜」や「貝殻」のように、子どもが興味を持ちやすい、小さな視点に分解して考えることの大切さを学びました。

 

さまざまな授業で、実践やグループ活動の機会が多くあり、話し合った内容を模擬授業として形にすることもありました。模擬授業の後には、学生同士でよかった点や課題をフィードバックし合い、子どもが興味を持てる内容にするにはどうすればよいかを考えました。こうした経験を通して、子どもの視点に立って教材を工夫する力が身についたと感じています。

不安だった授業づくりも、段階的な学びで少しずつ自信に

1年生の時は、自分で授業を実践することに不安を感じていました。いきなり授業をつくることになったらどうしよう、うまくできるだろうかという心配がありました。しかし、最初から一人で授業をつくるのではなく、少しずつ学べる流れがありました。まず各教科の基礎知識を学び、次に先生の授業の進め方を児童の目線で観察し、そのうえで学生として授業を考え、最後に自分たちで実践します。内容を学ぶ授業、教え方を学ぶ授業、実際にやってみる授業がつながっていたので、順を追って理解を深めることができました。

 

このような学び方は、理科、英語、図工などの多くの教科指導法の授業で取り入れられていました。各教科の指導案づくりも、一人で取り組むのではなく、班で話し合いながら進めることができたので、不安を感じすぎることなく挑戦できました。仲間と意見を出し合いながら授業を考える経験を重ねていく中で、自分だけでは気づかなかった視点を得ることもできました。

 

こうした学びを積み重ねて、3年生の時に教育実習に臨みました。実習では、「いい授業をしたい」という思いがありましたが、実際には子どもたちの反応や質問をうまく引き出せず、思うように進められない場面もありました。最初は落ち込みましたが、授業は成功か失敗かで考えるものではなく、大切なのは子どもを第一に考え、何を学んでほしいのかを明確にすることだということを学びました。

 

3年次の教育実習で自分の課題に気づくことができ、4年次にその課題を改善する時間があることも、教育学部のカリキュラムのよさだと感じています。段階的に学び、実践し、振り返りながら成長できる環境があるからこそ、教員になるための力を少しずつ身につけることができると思います。

早くから準備できる安心感と先生方の支え

教員採用候補者選考に向けた対策が1年次から受けられることは、敬愛大学教育学部を選んだ大きな決め手の一つでした。入学後はレギュラー講座で筆記試験対策に取り組むことができ、早い時期から教員採用候補者選考を意識して学ぶことができました。

 

特に印象に残っているのは、教職教養の3日間集中講座です。教職教養は内容が難しく、一人で勉強するには不安もありましたが、集中して学べる形式だったので、とても取り組みやすいものでした。講座で配布されたプリントは要点がよく整理されていて、繰り返し勉強することで筆記試験の合格につながったと感じています。教員を目指す人には、ぜひ受講してほしい講座です。4年生になった今は、ブラッシュアップ講座で集団討議の対策に取り組んでいます。いじめや不登校など、教育現場で重要となるテーマを多く扱いながら、自分の考えを整理し、他の人の意見を聞いて考えを深める練習ができています。

 

教員採用試験対策だけでなく、教育現場の現在の課題について学ぶ機会が多いことも心強かったです。例えば、「こども教育演習Ⅰ」の授業では、いじめや不登校などの教育に関わるさまざまなテーマを取り上げ、論点を整理しながら考えることができました。それから、1年次から教育ボランティアに参加できるなど、子どもたちと関わる経験を早い段階から積むこともできました。学校などの現場を体験するプログラムがたくさん用意されていて、実際の教育現場を知ることで、大学での学びを子どもたちとの関わりにどう生かすかを具体的に考え続けられるようになりました。

 

先生方の指導も、私にとって大きな支えでした。授業づくりでは、先生がマンツーマンで丁寧に指導してくださり、本当に感謝しています。敬愛大学には、学生に教えることにやりがいを持っている先生が多いと感じます。現場経験が豊富な先生も多く、それぞれの専門分野や得意分野を生かして、いつでも相談に乗ってくださいました。

 

先生方は、学生のやりたいことを実現できるように支えてくださる一方で、自分で考え、行動することも大切にしてくれます。手厚く支えてもらえる安心感と、自主性を尊重してもらえる環境の両方があったからこそ、教員採用候補者選考に向けても、授業づくりに向けても、前向きに取り組むことができたと思います。

学ぶことが楽しくなった4年間。次は子どもたちを支える先生に

自分から学びたい、もっと知りたいと思える場面がたくさんあり、勉強することが本当に楽しくなりました。そして、時間があっという間に過ぎていきました。

 

特に大きく変わったのは、教育を語る時の語彙の幅を広げ、教育についての語り方が身についていったことです。その結果として、自分の意見を持ち、周りの人と議論できるようになったことです。そして、大学での学びや実習、ボランティア活動を通して、子どもたちにとって何が必要なのか、自分ならどのように関わるのかを考える力が、少しずつ身についたと感じています。

 

高校生の時に、敬愛大学教育学部の先生が高校に来てくださり、学生へのサポートが手厚そうだという印象を持っていました。実際に入学してみると、その印象以上に先生方の支援は手厚く、期待以上だったと感じています。授業や実習、教員採用候補者選考に向けた対策など、さまざまな場面で先生方に支えていただいたことが、私の成長につながりました。

 

将来は、子どもたち一人ひとりをしっかり理解し、安心してやりたいことに取り組める環境を整えられる教員になりたいです。子どもたちが自分らしく学び、挑戦できるように、気持ちに寄り添いながら支えていきたいと考えています。

 

10年後には、自分の得意な教科を伸ばして、その教科のプロフェッショナルと呼ばれるような教員になりたいです。また、学校現場の中で実務の面でも力を発揮し、行事などを通して周りを引っ張っていける、実務のリーダーのような存在を目指していきたいです。

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