5月18日に教育学部の山口ゼミが3,4年生合同で講談のワークショップを行いました。講談は歌舞伎や落語などと同じく伝統的な言語文化の一つです。強調された語りと、心地よくリズムを生み出す張り扇。山口ゼミの研究課題である朗読研究の一環としての企画です。講師による講談を鑑賞するだけでなく、学生も講談に挑戦しました。
この日の講師は三龍亭千公師匠です。千公師匠は元小学校教師です。小学校を早期退職した後に、研修を積まれて南房総三龍亭を立ち上げました。現在では南房総市を中心に小学校や公民館などで出前寄席を開催しています。
講談ワークショップを通して、学生はどんなことを学んだのでしょうか
4年生Aさん……私は将来小学校の先生になりたいと思っていますが、教育実習では授業中に子供達の注目してもらうことが課題だと感じていました。ただ強く大きく話すことが注目される訳ではなく、声にも強弱をつけ、間を空けたり、全身で表現したり、たくさんの技法を使ってこそ話し方は上手くなっていくのだと改めて感じました。……
……これまでも声のボリュームや表情を変えるとよいと聞いていましたが、今日のワークショップを受けて、こんなにはっきり、分かりやすく「調子」を変化させることが大切であると気付けた機会は初めてでした。……
3年生Bさん
山口 政之 教授
学生時代に豊かな言語活動を経験することが、将来子供に指導するときに役立つことでしょう。