専門はスポーツ哲学という分野です。スポーツ哲学は読んで字のごとく、哲学的方法によってスポーツそのものやそれを取り巻く様々な問題を考察していく学問です。哲学的方法といっても様々なものがありますが、中でも重要なものとして、何らかの対象の本質的特徴やその存在意義などを徹底的に考察していくことが挙げられます。スポーツ哲学においては、そもそもスポーツとは何か、スポーツをすることの意味とは何なのか、といった根本的な問いを追求していくことになります。普段、部活動やスポーツ観戦等でスポーツを接している皆さんは、「なんでそんな難しいことを考える必要あるの?」と思うかも知れませんね。でも例えば、大規模災害やパンデミックによって、大好きな部活動が出来なくなったり、大規模なスポーツイベントが中止になった時に、皆さんは自分自身や社会にとってスポーツが存在することの意味を問うことになるのではないでしょうか?自明と思っていた日常が壊れてしまった時に、人は哲学的な問いに向き合うことがあるのです。そうした意味で哲学は決して皆さんにとって縁遠い存在ではないのです。
ゼミではどのような活動をしていますか
スポーツビジネスに関する様々なテーマの学びを通じ、自分の考えを論理的に表現し、他者に気を配って信頼関係を築いていくコミュニケーション能力、人から指示されなくとも問題を発見し解決していく思考力を身につけることを目指します。2~3年次の授業は、グループワークをベースとした教室での学習と実地調査の2本立てです。教室では、文献・映像資料等に基づくディスカッション、テーマ別のディベート等を通じ、各人の視野を広げ、コミュニケーション能力・思考力を養成します。さらに、プロスポーツ球団、スポーツ用品メーカー、フィットネスクラブ等、スポーツ産業に関わる様々な企業の調査を実施し、培った能力や知識を課題解決へつなげる経験を積んでいきます。こうした蓄積をもとに、4年次で卒業論文・卒業研究を完成させます。
どのような学生を求めていますか
真面目にゼミの活動に取り組むこと。多少勉強が苦手でも、ちゃんと授業に出席する学生を希望します。必要な知識はゼミの中で学んでいくことができます。
先生の専門分野について詳しく教えてください
先生について教えてください
千葉県の出身です。大学まではあまり勉強せず趣味(空手、バンド)ばかりやっていました。縁あって筑波大学大学院の博士課程に進学してからは真面目に勉強するようになり、プロスポーツに関する研究で博士号を取得しました。30歳を過ぎてから大学で教えるようになり、筑波大学、東京医科歯科大学等でスポーツ哲学や体育実技の授業を担当してきました。2014年から本学の教員になり、スポーツビジネス論や生涯スポーツ実習を担当しています。一番の趣味は映画観賞で、独身時代は映画館で年に50本ぐらい観ていました。音楽やスポーツも好きで、最近は日本のHIPHOPや海外のプロボクシングをよく聴いたり観たりしています。