現代の貧困、それに関わる歴史研究が専門の研究領域です。その関係で、社会政策、社会保障、労働経済、社会福祉・福祉経済の4コマの講義を担当しています。この分野は、腹が立つことばかりで面白いことなど何もありません。貧困は憎しみを生む、そんな貧困を世の中からなくす、それができれば問題は解決なのですが、世界から戦争はなくならず、国内・海外問わずまともにご飯も食べられない子どもがいる――現実は厳しいです。
ゼミではどのような活動をしていますか
学生自身が調査員となってフィールドワークを行うゼミです。コロナ禍や個人情報保護の問題で、ヒアリング(聞き取り)調査を行うことが困難な時代にはなっています。それでも、実態調査を行うことで事実を知ることが大事ですので、20数年間ゼミ生による調査活動を継続しています。調査対象としては、パートタイマーやフリーターが多いですが、看護師を調査をした年もあります。野外・街頭での調査活動を行いたいという学生さんを募集します。
どのような学生を求めていますか
調査活動で外に出る機会が大半です。学外での活動日には必ず集合し、グループまたは個人でフィールドワークを実施できる、あるいはやれるかどうかには自信がなくてもやる気はある学生さんでないと、ゼミ活動が厳しいと思われます。ゼミの時間内は、テキストなどを輪読したり、内容を解説したりするデスクワークは一切ありませんので御注意ください。
先生の専門分野について詳しく教えてください
先生について教えてください
大学院生時代にホームレスへの突撃インタビューをして、それを文章にまとめたことで、急に注目されるようになって敬愛大学への就職も決まったような気がします。あの時の調査のことを思い出すと、二度とやりたくないです。その辺りの話は、機会があればゼミの時間にお話しします。