新しいまちづくりのモデルであるコンパクトシティ、都市の土地・住宅問題、少子高齢化による地域コミュニティの変化といった内容を研究しています。これらの研究成果は、他大学の先生方と編集に携わった『ECOシティ』(中央経済社)と『コミュニティの再生』(中央経済社)という書籍になりました。さらには、東日本大震災からの復旧・復興政策の研究も行なっています。その成果として、2020年6月には大成出版社から『震災からの再生と発展の課題の分析』(共著)を出版しました。
ゼミではどのような活動をしていますか
ゼミのテーマは「公共経済を学び政策分析を行う」です。以下に具体的な学修内容を学年別に示します。2年生では、①地域紹介レポートの作成、➁ゼミ内対抗討論会、➂データ分析の演習を行います。これらの活動を通じて、PCスキル(Word、Excel、PPT)、グループワークとプレゼンテーションのやり方、統計分析を修得します。3年生では、2年生で学修したことを活かして、公共経済に関するテキストの輪読とグループワークによる「政策提言レポート」を作成します。そして、4年生では卒業論文の指導と就職活動のアドバイスを行います。
なお、学生からは「食事会とかゼミ合宿はありますか?」、「ゼミ生の就職状況はどうですか?」という質問をいただくので、それらについて回答します。食事会やゼミ合宿は、コロナウイルスが蔓延する以前は、ゼミ生と相談しながら実施していました。ゼミ生の就職状況はこれまで37名(男性31名、女性6名)が社会人として就職しました。就職先は自治体職員(いすみ市役所)、現業公務員(消防・警察)、金融(千葉銀行など)、メーカー、流通、住宅関連、美容業界、外食産業、障害者福祉施設など様々です。
どのような学生を求めていますか
ゼミは学修した知識を活用する場、さらには知識の活かし方を学ぶ場だと考えています。そのため、学生には、現在どれだけの知識があるかではなく、自ら学んでいくという積極性、そしてグループワークを行うための協調性を求めたいと思います。これらのことを理解して実践してくれる学生に対しては、積極的に応援したいと思っています。なお、「4年次に必ず公務員試験を受験しなければいけないのですか?」という質問を受けることがあるのですが、まったくそんなことはありません。ただ、公務員希望者にゼミ以外の時間で個別指導(公務員指導室)を実施したことはあります。
先生の専門分野について詳しく教えてください
先生について教えてください
1969年生まれの東京都出身です。敬愛大学には2017年4月に敬愛大学に赴任し、現在7年目になります。担当科目は「ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱ」と公共経済コースの「公共経済学」と「公共選択論」です。