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学生執筆

「教育の視野を広げる」(学生連載) 第6回―子どもたちを支える「もう一つのお家」

教育学部 2年 S. R. さん

2026/06/01

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 児童養護施設は、家庭で暮らすことが難しい子どもたちを支える「もう一つのお家」である。
  • 房総双葉学園の柴田敬道園長から、社会的養護の役割や子どもたちへの支援について学んだ。
  • 施設では「安心」「安全」「愛されている」という3つの「あ」を大切にし、家庭的な環境づくりを目指している。
  • 子どもたち一人ひとりの背景を理解し、寄り添うことの大切さを感じた。
  • 教員を目指す立場として、学校も子どもにとって安心できる場所であるべきだと考えるきっかけになった。

第6回は、児童養護施設房総双葉園の柴田敬道園長のご講話をうかがいました。そうたやすいテーマではなく、学生はいつにもまして、神妙に聞き入っていたように感じます。コーディネーターとしての私(=学部長)も、児童養護施設の方に来ていただいて、学生にお話をしていただけたらと、ずっと思い続けてきましたが、ほんとうに実現できたことで、学生と同じような熱い思いに打たれました。

受講した学生のことば―「陰」に隠れている子どもたちに灯をともせる人に

もう一つのお家としての児童養護施設

今回は児童養護施設房総双葉学園の柴田敬道園長さんのお話でした。学校教育とは少し違う視点で、ふつうの家とは違う、もう一つのお家(うち)の形があるという意味のお話で、教員を目指す私には新しく学ぶことが多くあった内容でした。社会的養護を必要とする人は全国で約42,000人、千葉県では約1,300人いることに驚きました。その人たちの権利、尊厳を守るために児童養護施設があるのだと理解できました。

「安心」、「安全」、「愛されている」-支援に大切な3つの「あ」

ご講話の中で3つの「あ」を大切にしていると話されていました。「安心」、「安全」、「愛されている」の3つの「あ」を大切にしている。集団で生活をしていると一人ひとりを見るということが難しくなってしまう。しかし、職員を増やしたことで子ども一人ひとりに寄り添うことができる。また、もう一つのお家(うち)として「家庭的」を目指している――。きっとそれは、子どもたちが施設を自分のお家だと思えるような工夫を重ね、安心して暮らせる環境をつくっているからだと思いました。

 

このことは教員にもつながる部分があると思いました。児童が安心して安全に過ごせる環境をつくり、児童に愛をもって接し、寄り添うこと――。私が教員になったら持ち続けたい理想と3つの「あ」は共通の部分が多く、児童養護施設で働く職員の方にも、教員と同じ役割があるのではないかと思いました。

どんな子どもにも近くで寄り添える教員になりたい

今回お話を聞いて、言葉に表せないほどの驚きがたくさんありました。我が国では1週間に一人の子どもが亡くなっている。そのような子どもを減らすために児童養護施設があるのだと思いました。また、人には「陽」の部分と「陰」の部分があると柴田さんはおっしゃっていました。児童養護施設にいる子どもは、その「陰」にさらされてきた子、それでも小さい体でそれを乗り越えようとする子どもたちに、尊敬の念を覚えるとおっしゃっていました。私でも苦手なことや嫌いなことがあったら逃げたいと思ってしまうことがあるのに、小さな体で大きなものを背負った子どもたちが乗り越えようとする、その姿勢を想像するだけで、胸が熱くなるものがありました。

 

私たちがこの子どもたちのためにできることは、後ろ盾のない子どもがいることを理解することです。また、教員を目指す私たちは、このような子どもたちがいるということを理解し、教員になったときには児童養護施設や行政機関と密に連携をとり、子どもに寄り添い、子どもが安心して過ごせる教室、環境をつくることではないかと思いました。私も大人の「陰」に隠れている子どもたちに、灯をともせる人になりたいと思いました。今回のお話を聞いて、どんな子どもにも近くで寄り添える教員になりたいと強く思いました。

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