- 「教育とICT活用」の授業で、15チームが教科指導におけるICTの活用方法を発表
- Googleフォーム、Kahoot!、Google Earth、AIツールなどを使い、学習意欲や理解を高める工夫を紹介
- 体育では動画のスロー再生、算数では立体シミュレーターなど、教科ごとの特性に応じたICT活用方法を考えた
- ICTによって「楽しく学べる」「すぐ共有・確認できる」「主体的に学べる」といった効果が強調された
20秒でわかるこの記事のポイント
教育学部 三宅健次教授の授業「教育とICT活用」では、学生たちが教科指導におけるICTの活用方法の可能性についてグループごとに発表を行いました。今回は15チームに分かれ、それぞれが国語・算数・社会・理科・体育・英語などの教科を題材に、ICTを活用した授業アイデアを提案しました。GIGAスクール構想で導入された端末がWindows PC、Chromebook、iPadの3種類であることから、通常の授業ではWindows PCを使用していますが、今回の課題ではChromebookを使用していました。発表では実際に参加者が操作を体験できる場面も多く見られました。
様々な教科指導×ICTの活用例
国語科
AIやデジタル教材を活用した授業の提案が行われました。あるグループは、日本語学習支援サイト(RAICHO)、

社会科
Kahoot!やGoogleマップを活用した発表が印象的でした。都道府県学習の単元では、クイズ形式で競い合いながら学ぶことで、楽しみながら知識を深められる授業が提案されました。また、日本の城をテーマにした発表では、Googleマップを用いて城の立地を調べ、「高い場所に築かれている」「水辺に近い」といった共通点を探しました。ICTの活用によって、実際に現地を訪れているような感覚で学べる点が魅力として挙げられていました。
算数科
「トドさんすう」や「立体切断シミュレーター」といったアプリが紹介されました。ゲーム感覚で計算問題に取り組むことで、苦手意識を減らし、自然に計算力を身につけられるという提案です。また、立体図形を自由に動かしながら断面を確認できるシミュレーターは、平面的な紙だけでは理解しにくい内容を3Dなどの立体的な映像で視覚的に学ぶことができる点が評価されていました。
理科
「流れる水の働き」の単元をテーマに、Google Earthとカメラ機能を活用した授業が提案されました。川の様子を衛星画像で確認しながら学習を進め、実験の様子を撮影して振り返ることで、児童が観察結果を整理しやすくなる工夫が紹介されました。

英語科
Kahoot!を活用した授業提案をしたグループは、英単語や発音に関する問題をクイズ形式で出題し、ゲーム感覚で学べる内容となっていました。英語は苦手意識を持ちやすい教科でもありますが、ICTを取り入れることで、楽しみながら学習に取り組めるよう工夫されていました。また、使い方次第では「聞く・話す・読む・書く」の4技能を総合的に学ぶことができる点も紹介され、ICTが英語学習への抵抗感を和らげる手段として有望であることが示されました。
体育科
カメラ機能を使った動きの分析が紹介されました。運動の様子を撮影し、スロー再生で確認することで、自分のフォームや改善点を客観的に把握できるという内容です。さらに保健分野では、映像教材や3Dモデルを活用し、人体の仕組みをより分かりやすく学ぶ工夫も提案されました。

発表全体を通して共通していたのは、「児童が主体的に、楽しく学べる授業をつくりたい」という学生たちの思いです。ICTは単なる便利な道具ではなく、学習意欲を高め、理解を深めるための手段として捉えられていました。
この授業では、ICT機器やアプリの活用方法を学ぶだけではなく、「どのように活用すれば子どもの学びを深められるのか」を実践的に考えることを重視しています。学生たちは実際にICTを操作しながら授業づくりを体験することで、教科の特性に応じた活用方法や、児童の興味・関心を引き出す工夫について学んびます。また、グループ発表を通して多様なアイデアに触れることで、将来教育現場で求められる柔軟な発想力や授業構成力を養う機会にもなっています。
次回はiPadを活用し、「教科指導以外の場面でのICT活用」をテーマに学びを深める予定です。
発表した学生たちの声①国語
メンバーの中に中学国語の教員免許取得も目指している人がいたことや、中学生の頃からタブレットPCを使った授業を経験していた人がいたこともあり、国語での活用はイメージしやすいかもしれない、と感じて取り組みました。発表準備では、Google検索で実際の教育現場で使われている事例を調べたり、AIに活用方法を聞いたりしながら、スライドごとに役割を分担して進めました。調べてみると、音読をAIが読み上げてくれる機能や、紙で行っていた活動を電子化して効率化できる方法など、教育現場で使えるICTが想像以上に多いことに驚きました。他のグループの発表を聞いて、Kahoot!など自分が小中学生の頃に使っていたものにも、別の活用方法があると知ることができました。将来教員になったとき、子どもたちが楽しく学べるように、ICTをうまく取り入れていきたいです。

国語の授業について発表をしたK.Sさん、H.Sさん、A.Jさん
発表した学生たちの声②理科
理科は実験や観察など、児童が実際に体を動かして学ぶ場面が多いため、ICTを取り入れやすい教科だと感じて選びました。特に「流れる水の働き」の単元は、小学生の頃に土の山へじょうろで水を流した体験がとても印象に残っていて、自分自身も楽しく学べた思い出があります。今回は、その楽しさをICTを通して子どもたちにも感じてもらえたらと思い、Google Earthなどを活用した授業を提案しました。発表準備では、一人でスライドやシナリオを作るのが大変でしたが、文字だけでなく図や画像を多く使い、見やすさを意識しました。これから子どもたちが当たり前にICTを使う時代だからこそ、教員になる私たち自身が早いうちから学べる、とてもありがたい授業だと感じています。

理科の授業について発表をしたS.Sさん








