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「教育の視野を広げる」(学生連載) 第1回―子どもを支える「第三の居場所」の意義

教育学部 2年 K. H. さん

2026/04/27

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 教育学部の授業「教育の視野を広げる」では、学校や子どもたちを支えているさまざまな仕事について理解する。
  • 一般社団法人Spiceでは、学校でも家庭でもない「第三の居場所」を提供している。
  • 居場所はただ楽しい場を用意するだけでなく、子どもの自信や社会参加につながる場だと学んだ。
  • 失敗を恐れず挑戦することや、子どもの可能性を信じて支える教育観の大切さを学んだ。

教育学部の「教育の視野を広げる」の授業では、学校や子どもたちを支えるさまざまな仕事への理解を深めるため、毎回ゲスト講師を招き、現場での実践や思いについてお話しいただきます。

 

2026年4月14日の第1回は、一般社団法人Spiceの小牧瞳さん(代表理事)をお招きし、学校でも家庭でもない「第三の居場所」の意義や、子どもたちの「やってみたい」を支える実践についてお話しいただきました。Spiceは、教育プログラムの開発・実践や、子ども・若者を対象とした第三の居場所の運営などに取り組む団体です。今回の講義では、安心できる居場所をつくることの大切さに加え、子どもたちの思いや挑戦をどう支えていくかについて、学生たちが考える機会となりました。講義を聴いた学生の感想を紹介します。

受講した学生のことば―「第三の居場所」の意義

居場所づくりへのイメージが変わった

学校に行けない、家庭が居心地の良い場所ではない、などの悩みを抱えた若者を対象に、安心できる居場所づくりをしているとの話を耳にすることがあります。私のイメージでは、来てくれた人に楽しい場所だと思ってもらえるように、あらかじめ色々なものや企画を用意しておき、お客さんをもてなすようにしているのかと思っていました。

 

しかし、今回のSpiceさんのお話で、その考えが覆されました。Spiceさんでは安心できる居場所を確保するとともに、子どもたちの「やってみたいを実現する」こともテーマにしているとのことでした。子どもたちにやりたいことを聞き、「実現するにはどうしたらいいかな?」と投げかけ、一緒に考えていく、足りない部分は大人が補い、できる限り実現しようとしていくのだといいます。

 

ただ提供されるものをやるだけでは、その場で楽しんで終わってしまうかもしれません。しかし、自分の「やってみたい」ということをどうしたら実現できるのか考え、実行することは、思ったことを本当に叶えることができるという実体験になるのだと感じました。それは、自分に自信を持ち、自己肯定感を高め、やがては社会参加のきっかけにもなり得るのではないか、自分の家、または自分の選択した場所以外の、第三の場所でそういった経験ができることは、とても重要なことだと思いました。

失敗を恐れず、一歩踏み出すことで広がる可能性

Spiceの小牧さんが、「自分にはこんなことできない」とずっと言っていた子が、本番が近づくにつれて、現実味が増し、できると思っていなかった未来を自ら叶えるように行動していく姿を見ることができて良かった、とお話されていたことも印象的でした。

 

またSpiceさんは、大学院生が立ち上げた一般社団法人である、という点も驚きでした。私とは年齢がそれほど変わらない人がそんなことをしているなんて、どんなにすごい人たちなのだろう、自分にはほど遠く、そのような活動をする機会はないだろう、と考えていました。しかし、小牧さんから、「失敗したら次に活かせばいいや。次のことへの通過点にしか感じない。」という考えで物事に挑戦していると聞きました。「そんなに軽く考えているの?」と思う反面、私は失敗を恐れ、慎重になりすぎて行動すらできていない、という現実を思い知らされました。なぜこんなに私は失敗におびえているのだろう。失敗を恐れすぎず、小さなことからでもいい、どんどんチャレンジしていけば、自分の可能性を広げ、いつか社会に役に立つことにも繋がるのではないか、と思いました。

講義を通して考えた自分の生き方と教育観

大学の授業として受けた講義でしたが、自分がいかに小さな世界に閉じこもっているのか実感するものとなり、生き方を考える機会となりました。子どもたちの支援をしていく上で、やってあげることがすべてだとは考えずに、可能性を信じ、サポートすることが成長につながることに気づかされました。今回の講義で学んだことを、私はどのように自分の人生に活かしていこうか、いつか教員になった時には、子供たちの可能性を広げられるようにどのように指導していこうか、この学びを絶対に今後の人生に活かしたいと、そう強く思いました。

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