5月企画「覗いてみよう!光の万華鏡」
教育ボランティアIrisは、5月27日(土)に5月企画として「覗いてみよう!光の万華鏡」を実施しました。12名の児童と、21名のスタッフが参加し、「子どもたちに積極的に話しかけよう」という目標のもと、新型コロナウイルス対策や工作中の安全対策に十分に配慮して活動しました。
今回作る万華鏡は、トイレットペーパーの芯をリサイクルしたものです。作り方は少し複雑です。芯の外側に自由に絵を描き、片側に透明フィルムを貼り、その中にビーズを入れます。芯の中に銀紙を三角形に折って入れることでビーズが反射するという仕組みです。覗き口として穴を空けた黒画用紙で芯に封をすれば完成です。万華鏡を見たことがあるかと児童に聞くと、多くの児童が見たことがあるようです。児童たちは、今日はどのような万華鏡を作ろうかと期待を胸に想像を広げていました。
児童たちは自分の好きな絵を描き、どのくらいビーズを入れたらきれいな模様が見られるか試行錯誤しながら、楽しそうに作業していました。
何を描いたら良いか迷っていた児童にはスタッフが声を掛け、作品の見本を見せることで、ひらめきを生むように導いていきました。万華鏡づくりは作業工程が多く、1度聞いただけでは理解できない部分も多くあったため、企画者の説明を学生スタッフも児童と一緒に聞きながら工作をすることで、ついてこられない児童が出ることを防ぐように工夫しました。
完成後にはお互いの作品を鑑賞する時間を設け、児童同士が芯に描かれた絵を褒め合い、万華鏡をのぞき合う楽しい時間を過ごしました。他者の作品を通して、お互いの良いところを見つけ学び合うことができました。
今回はスタッフの人数が多くいたため、児童とスタッフがペアになる形で工作を進めていきました。楽しくコミュニケーションを取りながら、充実したサポートの元、スムーズに企画を進めていけたことから、児童から「楽しかった、また作ってみたい」という感想をもらえました。
児童たちの作品
企画を振り返って
イベント後、振り返りの場が設けられ、改善点として次の3つが挙げられました。
1つ目は、20分ほど早く今回の企画を終えてしまったため、時間配分がうまくいかなかったことです。終わり時間ぴったりに終われることがベストですが、もしも時間が余ってしまったときのためにレクリエーションなどを事前に準備し、今後は児童を退屈させないよう工夫していきます。
2つ目は、外国籍の児童と言葉の壁を感じてしまうということです。外国籍の児童も多く参加してくれているので、今後どのような声掛けを行っていくべきか改善が必要だと話がまとまりました。
3つ目は、作業工程が多かったこともあり児童が主体的に工作をできるような補佐ができなかったことです。児童が主体的に参加し、発想力を高めながら取り組めるようにすることが大切です。そのためスタッフはサポートをしすぎないよう意識することが大切だと話し合いました。
一方で良かった点も2つあります。
1つ目は、スタッフの対応が良かったことです。児童と積極的に関わり、声掛けやサポートを行いながら、スタッフも楽しく活動できました。
2つ目は、児童の心の成長を促すことができた点です。工作に必要な道具を譲り合う場面がたびたび見られたほか、鑑賞会においては互いの作品の良さを認め合うことができました。
今回の反省点や改善点をこれからの活動に活かし、「児童にとって楽しく学びのある企画」を1番に考えながら、より良い企画を目指し丁寧に取り組んでいきたいです。
文責:教育学部 村山真菜
高浜第一小学校のアフタースクールに参加しました
教育ボランティアIris(アイリス)は、5月25日(木)に高浜第一小学校のアフタースクールに、企画者として参加し、児童と「王様ドッジボール」を行いました。ルール説明やチーム分けに多少時間がかかったものの、児童たちは楽しく参加してくれたようです。
今回の活動が成功した要因は、全員で活動する遊びであるため手が空き退屈する児童がおらず、児童が楽しめる企画を提供できたことが挙げられます。
ただ、この活動を通じていくつかの改善点も見つけました。
1つ目は、言葉の通じない児童が多くいたことです。高浜第一小学校は外国人の児童が多く在籍しており、日本語が通じない児童も多々いました。この問題を解決するためにルール説明など難しい内容を伝える際は、イラスト等を使ったり、他の言語も使ったりして、児童の理解を円滑にする工夫が必要だと感じました。
2つ目は、アフタースクールの活動への理解が乏しく、大幅な予定変更をせざるをえなかったことです。具体的には、活動開始時間を把握しきれておらず、準備時間を設けられなかったため、万全な状態で活動に臨めなかったことです。終了時間が想定よりも短かったため、予定していた9マス鬼ごっこの実施が叶わなかったことはとても残念でした。これからは、準備・活動開始・終了時間をアフタースクールのスタッフと調整し、活動に臨みます。
初めての活動ということもあり、予定通りにはいかず、改善すべき点を多く見つけることができました。しかし、こうした学びを次回の活動に活かし、児童がさらに楽しめるよう企画を考案、実施していきます。
文責:教育学部 直井凌