企画が始まると学生スタッフが新聞紙の衣装を着て登場!子供たちの興味・関心を惹きます。今回の企画のキーワードは「ビリッ」「クシャ」「ペタッ」です。この擬音語・擬態語は新聞紙をどのようにしたときの様子を表しているでしょうか。実際に児童たちに新聞紙を使って表現してもらうことで、新聞紙のちぎりやすい、丸めやすいといった特性を知り、活動の見通しを持てるようにしました。児童を見ると勢いよく破いたり丸めたりして活動を楽しんでいる様子が伝わってきました。
教育ボランティアIrisは3月18日(土)に3月企画「ビリッ、クシャ、ペタッ!新聞遊びクリエイター!」を学生スタッフ6名、参加児童7名で実施しました。今回の企画では、ちぎったり丸めたりして様々な形に変えることができる「新聞紙」を使います。新聞紙の特性を活かして、様々な形のものを作って「遊びを創造する力」を育むことを目的としています。子供たちが到達すべき目標を、以下のように設定して活動しました。
- 新聞紙の特性から遊びを生み出す面白さや楽しさを感じる
- 新聞紙を使った遊びを知り、身近に遊びの道具があることに気づく
- より良い遊びになるように、道具やルールを工夫し、考えたことを形に表すことができる
- お互いの考えた遊びを体験することで、他者の考えのよさに気づく。
Part 1 「ビリッ!クシャ!ペタッ!」
Part 2 「みんなで遊び作り!」
次に、2・3人のグループとなって各グループで1つの新聞遊びを考えました。あるグループは新聞紙で剣を作ることにしたようです。筒状にして中に丸めた新聞紙を詰めたり、割りばしを軸にして細長く丸めたり、鍔の部分を作ったりするなどそれぞれ多種多様な新聞紙の剣を作成していました。「振ると曲がってしまうから曲がらないようにした」と言う児童は、どうしたら曲がらないようにするか試行錯誤を重ねて活動していました。
一方で、新聞紙の紙飛行機を作っている児童がいました。遊びを生み出すという目標を達成するために、学生スタッフが児童に「ルールを決めてみたらどうかな?どうしたら勝ちになる?」と声をかけると、的を作り始め、紙飛行機を使ったダーツのような遊びを考えてくれました。さらに、その遊びに横から新聞紙の筒を一定のリズムで振って妨害するといった、遊びをより面白くする工夫を考えていました。
Part 3 「みんな楽しく遊び体験♪」
後半は考えた新聞遊びを発表し、実際にみんなで体験する体験会を開催しました。新聞紙で剣を作ったグループはチャンバラを考え、頭は狙わない、5回当てたら勝ちといったルールを決め、参加児童や学生スタッフも参加して楽しみました。新聞紙の紙飛行機を使ったダーツを作ったグループは参加児童がそれぞれ何点取れるか挑戦しました。遊びの中で学生スタッフが「次やりたい人~」「審判誰やる?」といった声掛けをすると、以降は子どもたち自身で遊びを進行し、全員が笑顔で参加できました。
今回は子どもたちの創造力をはたらかせて遊びを考えるという今までの工作や実験とは少し異なる活動でした。挑戦的な試みでしたが児童が協力して楽しく活動することができ、よかったと思います。近ごろは新型コロナウイルス感染症も落ち着いてきています。今回の活動の良かった点・反省点を今後の企画に活かし、Irisの活動をより活発、挑戦的に実施していきたいと思います。
文責:藤森朋幸