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海外渡航を迷っているあなたへ
先生や先輩達に支えられた安心の海外スクーリング

敬愛短期大学 現代子ども学科 1年

2025/02/03

短大生は私一人…それでも参加した理由

高校生の頃、希望者だけで海外へ研修に行くプログラムがあったのですが、クラスのだれも行かなかったので、勇気を出せずに諦めてしまいました。さらに、修学旅行で予定されていたオーストラリア行きも、新型コロナウイルスの影響で京都に変更になりました。海外に行く機会を失ってしまったことがずっと心残りでした。

進学後、海外に行く機会があれば、絶対にいきたいと思っていたところ、敬愛大学と敬愛短期大学が同じキャンパスに集まり、大学の授業「海外スクーリング」に応募できるという知らせを聞きました。「行きたい。行くしかない」と思い、すぐに応募を決意。しかし、一緒に行こうと誘った友達は辞退し、他のクラスメイトにも声をかけたものの、誰も参加せず、一人で行くことに不安を感じました。そんなとき、海外スクーリングを担当する教育学部の小林輝明教授と話し、高校時代に海外へ行けなかった悔しさや、行先のスペインでできることについて相談しました。小林先生は「大人になってからでも行けるけれど、ここまで充実した旅はできないと思う」と言い、私の背中を押してくれました。英語圏ではないこと、短大からは1人で行くことに少し不安を覚えましたが、「海外に行ってみたい、知らない文化に触れてみたい」という思いが強く決意が固まりました。

スペインで印象に残ったこと

スペインでの思い出はいくつもありますが、もっとも印象に残った景色があります。風車が並ぶ丘、コンスエグラです。地平線まで見渡せる広い場所に風車が建ち並ぶ姿はとても異国情緒あふれていました。風景に感動し、思わずスマホを向けていました。

スペインに行ったら現地の生ハムを食べたいと小林先生にお願いしていました。小林先生はみんながしたいことをできる限り叶えたいと言っていて、生ハムについてもスペインで暮らしていた小林先生が選んでくれて、日常使いできる安価な生ハムから、高級な生ハムまで食べ比べを楽しむことができました。

コンスエグラの風車前で先輩達と撮影

トレドでは一人で買い物に挑戦しました。簡単なスペイン語は移動中やスーパーマーケットでの買い出しの際に小林先生に習っていましたし、国際学部の先輩がスペイン語を勉強していて、その先輩からも習うことができました。

マドリード自治大学では、日本語を学ぶ現地の大学生と交流しました。英語で話さなければと緊張していましたが、現地の学生は日本語を話せる人が多く、ほぼ日本語で会話できました。彼らにスペインの美味しい食べ物を教えてもらったり、日本で行きたい場所を聞いたりして異文化交流を楽しみました。特に、「鬼滅の刃」の漫画をプレゼントした際、隣にいた学生が「ずっと読みたかった」と涙を流して喜んでくれたのが印象的でした。

  • スペイン語のあいさつして、英語で注文して購入したジェラート

  • マドリード自治大学の学生と交流

助けてもらうだけじゃない、自分で挑戦する力も育つ旅

海外スクーリングでは、小林先生がいろいろとサポートしてくれたので、とても安心して過ごすことができました。例えば、現地の電車はギリギリまで何番線に乗ればよいか決まっていません。旅慣れた人でも難しい場面では、小林先生が案内してくれます。一方で、旅行者として経験を積むべき場面では私たちに任せてくれました。例えば、飛行機に乗る時や乗り換えるとき、小林先生が「君たちだけで探してごらん」と、機会を与えてくれました。無事に自分たちだけで搭乗する飛行機を探すことができたので、次からは自分一人でできそうだと自信が付きました。

不安を乗り越え一歩踏み出す勇気を

帰国後、短大のクラスメイトに海外スクーリングに行った話をしました。写真などを見せると、「行けばよかったな」という学生が多くいました。海外に興味があるなら、海外スクーリングはとても良いチャンスだと思います。学生のうちに旅慣れた先生と海外に行っておくと、卒業後は自分たちだけで海外にいく自信がつくと思います。

言葉が通じないことで不安に思う学生もいるかと思いますが、現地の方も日本に興味を持っている方が多く、日本語を少し知っている人もいます。こちらがあまり英語を話せなくても、頑張って聞き取ろうとしてくれます。スーパーでレジ待ちしている間に現地のおじさんと話す機会がありました。向こうもあまり英語を話せませんでしたが、身振り手振りや簡単な英語を話すだけでもなんとかコミュニケーションできました。言語で迷っている方は心配しなくて大丈夫だと思います。

大学生の先輩達はとても優しくて、1人で参加してもまったく問題ないと思いました。海外までいって、自分のことで精一杯だと思うのに、重い荷物をもってくれたり、1年生は私ひとりということもあって気遣ってくれたり、私もこんなふうに周りに目を向けられるようになりたいと思いました。

先輩達とは帰国後も学食などですれ違っただけでもお話します。先日はみんなで食事会にいきました。今回の海外スクーリングに参加しなければ4年生と知り合う機会はなかったと思います。教育学部への編入も少し興味があり、先輩たちの時間割を見せてもらいました。卒業後は保育の道に進みますが、いつかは教育学部へ3年次編入することも検討したいと思います。

 

私はスペインで何日も過ごした自信から、どこでも行ける気がしてきました。「知らない異国でいろいろなことができたのだから、日本なら簡単でしょ」と。学校での生活がさらに活動的になったと思います。

【最初の記事に移動】今年度の海外スクーリングはスペインへ!渡航前に参加者同士で顔合わせ