部屋で天体観測!?牛乳パックでプラネタリウムづくり
11月9日(土)、教育ボランティアIrisは「部屋で天体観測!? 牛乳パックでプラネタリウムづくり」と題した月企画を実施しました。企画したのは教育学部1年の関谷太我と教育学部3年の根本裕太です。さらに7名の学生スタッフがサポートに入り、計9人のチームで行いました。今回は、子どもたちが「星を見ること」をテーマにした2つの工作を通じて、身近な道具を使って星に触れる楽しさを体験しながら、天体観測や光学の基礎を学ぶことを目的としています。
<ビー玉と虫眼鏡で望遠鏡を作ろう>
1つ目は、ビー玉と虫眼鏡を凸レンズとして利用した望遠鏡です。虫眼鏡(対物レンズ)は遠くの光を一点に集め、ビー玉(接眼レンズ)はその像を拡大して目に届けます。遠くにある小さな星が望遠鏡を使うことで大きく見えるようになる仕組みについて子どもたちに工作を通じて伝えました。
<牛乳パックでプラネタリウムづくり>
2つ目は、牛乳パックに穴をあけ、穴にカラーセロハンを貼り、下から光を当てることで、星が浮かび上がるようなプラネタリウムを作りました。これで部屋の中に星空を作ることができましたので、いよいよ天体観測開始です!
子どもたちの様子
望遠鏡の完成後、小さな文字を用意して子どもたちに読んでもらおうとしましたが、最初はピントを合わせることができずに見えないと嘆く子もいました。しかし、自分でピントの合う位置を見つけ出したり、見つけた子は他の子に教えてあげたりして皆が文字を読むことができました。プネタリウムづくりでは、穴をあけて光が通る道を作るときに自分の名前の形に穴をあけている子がいて、「(名前)座作ったよ!!」と楽しんでいました。
虫眼鏡を手動で前後させることでピントを合わせる
今回の活動を通して
今回の活動を通して、子どもたちが楽しんでくれている様子を見られてとてもやりがいを感じました。説明の仕方はだらだら話さないように、話を聞いてほしい時はその時の合図を作るように工夫しました。子ども達がケガをしないようにするにはどんな注意が必要か等、あらかじめ想定して対策を練っていたのでそれらがいい方向に動いてみんな楽しそうに活動していました。私自身も楽しすぎて退室時刻ギリギリとなってしまいましたが、子どもたちもスタッフもみんな楽しそうで本当に良かったです。
文責:教育学部1年 関谷太我
季節の野菜でスタンプを作ろう!
11月17日(日)と11月30日(土)、季節の野菜を使ってスタンプを作りました。活動の導入として、野菜スタンプが押された紙をクイズ形式で見せたり、白い画用紙に野菜スタンプを自由に押してしてもらい、児童たちの興味を引き出す工夫をしました。 その後、用意した薄手の生地に画用紙を貼り付け、生地の面には野菜スタンプを押し、画用紙の面には三角形に切ったフェルトを貼り付けて、個性豊かなコースターを作りました
企画のねらい
この企画のねらいは、3つあります。第一に、児童たちが季節の野菜の断面を知り、野菜への興味関心をもつことです。野菜が苦手な児童も、野菜をじっくり観察したり、触ったりしたりすることによって野菜嫌いを克服してほしいという願いがあります。第二に、いろいろな野菜スタンプを写すことによって、自分の感性と気持ちを生かしながら形や色を生み出す楽しさを味わうことです。第三に、様々な色のフェルトを組み合わせることにより、児童自身が表現したいものを形にする力を養います。今回は使用する色の数を制限せず、好きな色を好きなだけ用いて、個性のあふれる作品になるように工夫しました。
児童の様子
様々な学年の児童が参加したため、技術の差による飽きが懸念されましたが、どの児童も色やデザインの組み合わせを工夫しながら楽しそうに取り組んでいました。特に積極的に取り組む児童が多く、終始活気にあふれた雰囲気でした。Irisのスタッフと児童たちがたくさん会話を交わしながら、理想的な作品を作り上げることができました。
活動の振り返りと今後の課題
初回では、道具や材料がやや不足する場面もありましたが、児童たちに最後まで楽しんでもらえたという点ではとても良かったのではないかと思います。一方で、子どもたちに指示を出す際の声の抑揚や、スピードなどが難しく、楽しめるような雰囲気に持っていくことが大変で勉強になりました。色々な学年の児童と関わることで、声のかけ方や対応の違いを知ることができたので今後に生かしていきたいと思います。 安全指導など、児童にとって、必ず行わなくてならないことをもう一度しっかりと確認をして、次につなげていきたいと思います。
文責:教育学部2年 宮田栞、1年 東條瑞姫