国際学科観光マネジメント専攻のT.Mさんが「国内旅行業務取扱管理者資格」を取得しました。「国内旅行業務取扱管理者資格」とは、旅行会社で国内旅行商品を販売するために必要な国家資格です。旅行会社の各営業所には１名以上の旅行業務取扱管理者※を配置することが法律で義務づけられています。
※旅行業務取扱管理者には国内旅行業務に加え、海外旅行業務も扱うことができる総合旅行業務取扱管理者という資格もあります
観光マネジメント専攻では、観光地経営や「観光地域づくり法人（通称：DMO）」について力を入れて学んでいます。DMOの数は、全国で急速に増加し、従来の旅行会社のように、旅行業の取得を求める組織も急増しています。またDMOだけではなく、航空会社、鉄道会社、バス会社に加えて、最近ではホテルや旅館なども旅行業を取得し、着地型の企画旅行を自ら行う動きが広まっています。
こうした動きに対応するため、2021年度から国際学科の観光マネジメント専攻では「国内旅行業務取扱管理者資格」を取得できる体制を整えてきました。
生涯学習センターで国内旅行業務取扱管理者資格を取得しよう
今年度より敬愛大学生涯学習センターで、資格取得を支援するための講座が一般市民の方も受講できるように開設されました。前年度、資格取得に挑戦した学生や、観光マネジメント専攻の学生を中心に延べ12名の学生が受講しました。学生たちは毎週月曜日の夜の時間帯を中心に、旅行会社の現役社員である講師から、毎回90分間の講義を受け、少しずつ準備を進めてきました。
この国家資格の合格にはおよそ200時間の学習が必要と言われており、合格率は例年4割程度です。国家試験の中では比較的参入障壁が低い資格です。しかし、2022年度は合格率が前年に比べてぐっと下がり、受講した学生の皆さんの多くは、あと1～2点の僅差で合格には及びませんでした。
その中で、T.Mさんは、就職活動をしながらの受験勉強でしたが、２回目の挑戦で見事合格を果たしました。T.Mさんは４月から業務渡航等をメインとする専門特化型の旅行会社に入社を予定しています。次のステップである「総合旅行業務取扱管理者資格」も、内定した企業からも期待されていることでしょう。
2023年4月からは、より強力なサポート体制を用意しました。ぜひ敬愛大学生涯学習センターの講座を活用して、資格合格の達成感を得てもらいたいと思います。なお敬愛大学の現役学生は、生涯学習センターの全ての講座を1,500円で受講できるという大きなメリットがあります。これまで２年間の実績からも、複数年の挑戦により合格率が高まっています。時間に余裕のある1～2学年の学生には、積極的に活用してほしいと思います。
報告：国際学部教授 三浦知子
