敬愛人

敬愛大学で輝く「人」「学び」を紹介

STUDENTS&GRADUATES

敬愛大学の先輩たち

経済や金融を学び、コミュニケーションの大切さを知った大学時代

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社 J. S さん

経済学部経済学科 2010年3月卒業(千葉県立京葉工業高等学校 出身)

2023/01/31

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社で法人営業職として活躍する経済学部の卒業生にインタビューをしました。在学中の思い出や現在のお仕事についてお話を伺い、在学生・高校生へのメッセージをいただきました。

添田ゼミで「人間力」の大切さを知る

私が経済学部に入学したのは2006年です。日本ではITバブルを迎えており、大学に進学せずに就職しても安定した企業に入れる可能性がありましたが、大学で様々な知識や経験を身につけたいと考え大学進学を選びました。銀行論を専門とする添田利光先生のゼミに所属し、当時話題になっていたサブプライムローンに起因する世界規模の景気悪化について研究しました。経済動向は日々変化するので、毎日図書館で新聞を読んだり、ゼミの友人たちと本の貸し借りなどをして情報を収集しました。

 

3年生の時に敬愛大学経済学会が主催の「学生懸賞論文コンテスト」に挑戦し、文章力や論理性などが鍛えられました。論文や本を読み込んだり、論文を一緒に書いた仲間と議論などを交わしながら論文を完成させ、最優秀賞を受賞することが出来ました。経済学部での様々な経験が私の自信となり、社会を生き抜くための力が培われました。

 

添田先生は金融の知識を授けてくださるだけではなく、大卒就職後のその先を見据えた自身の働き方やどの様な人生を歩みたいかといったテーマなど、様々な話をしてくださいました。自分の思い描く理想の人生を歩むためには、経済や金融の知識を身につけるだけではなく、「人間力」を磨くことが大切であることを知りました。どのようにすれば人間力が身につくのかを考えたとき、高くアンテナを張り、様々な経験を積まなければいけないと感じました。

ソニーグループの本社ビルにてお話を伺いました

金融研究会に所属し、オープンキャンパスのスタッフを経験

1年生の時に添田先生が指導する「金融研究会」の門を叩きました。そこでは先輩や後輩の区別なく様々なテーマでディスカッションの機会がありました。また、季節ごとに行われるイベント(芋煮会、高尾山登山)などでは毎回プロデューサーを決め、企画立案から場所の手配、当日の解散をするまでの進行を経験しました。2泊3日の合宿では必ずテーマを設定し、ある年は「感動する合宿とは?」というテーマで議論しました。「感動とは何か?」「どうすれば人は感動するのか?」など、抽象的なことから議論を重ねて一つの企画を作りました。サークルのトップを決める会長選挙では、卒業生・在学生を前に演説し、立候補者同士で討論しました。大手企業に就職した先輩が多く、卒業後の交流も盛んだったので、社会人として必要なスキルについて考える機会も豊富でした。

 

経済学部の中だけでは経験できないことを経験してみたいと思い、金融研究会のメンバーとオープンキャンパスの学生スタッフ(チューター)にも挑戦しました。オープンキャンパスでは、その日に初めて会う高校生やその保護者へ自分の大学をPRします。どうすれば学部の魅力や自分たちの学びを分かりやすく伝えられるかを考えたり、よい印象を与える話し方や接し方を研究しました。営業力の基礎を培うことに繋がったと思います。

 

サークルやオープンキャンパスでの活動以外にも、コンビニや塾でアルバイトをしたり、先輩や後輩と食事に出かけたりなど、大学生のうちにできる範囲のことに広くチャレンジしました。これらの活動を通してコミュニケーションの大切さを知っただけでなく、チャレンジ精神やチームワーク、情報収集力など様々な「人間力」が身につきました。

現在の仕事やこれまでの経験について

大学に入学したばかりの頃は公務員を志していたので、民間企業で営業職として働くとは思っていませんでしたが、大学での出会いや経験によって希望の進路が変わりました。

 

大学3年生の時に、金融機関の営業職として働きたいという目標を持ち、卒業後は証券会社に入社しました。株式や債券・投資信託などを扱うため、これらは景気の影響を受けるため、経済や金融に関する知識が欠かせませんでした。個人のお客様への営業職でしたので、提案力や問題解決力も必要でした。大学で学んだことがここで大きく活きたと思います。社会人としての基礎力はこの頃に培われました。

 

現在はソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社のソリューションサービス部で、法人向けに企業や商品のWebサイト制作やシステム開発、ネットワークなどITに関する提案営業を幅広く行っています。営業職のやりがいは、人とのコミュニケーションを大切にし、信頼を積み上げていくことだと思います。アプリ開発などの分野についても勉強し、全方位で提案ができる人材になることを目指しています。

在学生や高校生へのメッセージ

大学では、「教えてもらう」という受け身の姿勢ではなく、主体性をもって学び、道を拓いていきましょう。金融研究会に顔を出すと在学生から、「資格を取れば役に立ちますか?」という質問をよく受けます。「資格を取ればなんとかなる」と思っている方は多いのではないでしょうか。その資格がなぜ必要なのか、まずはその目的から考えてみることをおすすめします。目的を達成する手段として、資格が強みになるのであればぜひ取得してください。実現したい進路に必要な能力についても調べてみましょう。それらを身につけるためには、学部の授業以外にも必要な経験があるかもしれません。

 

敬愛大学の建学の精神である「敬天愛人」は、社会で生きる上でとても大切な考え方です。先人から受け継がれた知識や技術を謙虚に学びとり、人との関係の中で能力を磨き、その関係をより良くしていけば、「人間力」が培われます。大学生のうちに何らかのグループ・集団に所属して活動してみてください。サークルや留学などの課外活動や、アルバイトを経験することも大切です。集団行動では人とのコミュニケーションが必ず発生します。より良い関係の築き方を考えて実践していくことで人間力を高め、社会で活躍できる力を身につけてください。応援しています。

 

敬愛大学の卒業生と一緒に仕事がしてみたいです!

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