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STUDENTS&GRADUATES

敬愛大学の先輩たち

身近なテーマから疑問を解き明かす「コンビニの利用頻度と出店戦略」

経済学部経済学科 2年 A. S さん

千葉県立千葉北高等学校 出身

2022/11/04

経済学部経済学科を選んだ理由

高校生の時に株主優待券というものがあることを知り、企業が株主に提供する優待制度であることを教えてもらいました。株式市場は、景気の動向などの影響を受け、経済と深い関係があるので、経済学に興味を持つきっかけになりました。

 

敬愛大学に入学後、2年次に経済学科と経営学科のどちらを選択するか迷いましたが、お金の動きに興味があったことと、日本や地域の経済活動を広い視点で学んでみたいと思い、経済学科に決めました。経済学なら、就職活動でも色々な業界に対応できると思ったことも理由です。

経済学を学ぶ楽しさ「コンビニの利用頻度と出店戦略」

経済学を学ぶと、社会の実情が分かり興味深いです。例えば、「社会福祉論」では、貧困や経済格差、日本の救貧制度、高齢者福祉や障がい者福祉、児童福祉の現状を学びました。これらは、日本の社会が抱える問題で、私たちの現在や未来の生活と深い関わりを持っていると思います。

 

日本の社会や地域、企業の実情をより深く知るために、調査や分析の方法も学んでいます。「フィールドワーク入門」では、地域の経済というテーマをコンビニの利用頻度と出店戦略という視点で考え、アンケートや自治体の人口データを使って分析を行いました。

 

具体的には、コンビニエンス・ストア(コンビニ)の利用頻度は、生活圏との近距離性に関係があるという仮説を立て、データを使って検証しました。この仮説にグループで取り組み、学生へのアンケート調査を行ってみると、利用頻度と距離には強い相関があることが分かりました。さらに、自治体の人口とコンビニの出店数にも強い相関がありました。

 

これらのことから、私たちのグループが考えた仮説「生活圏に近い店舗ほど利用頻度が多くなる」「企業は、近距離性を確保するために地域を絞って出店している」が支持されました。企業は、人口の多い地域に多数の店舗を出店し、コンビニを身近な存在にさせ、日々の生活で頻繁に利用してもらう状況を作り出していると考えられます。

 

この結果をポスター発表しました。問いをどのように立て、それを検証するためには、どのような方法を使うのがよいかなどを考える過程が楽しかったです。

経済学を学ぶ難しさ「掘り下げるほど疑問が出てくる」

経済学は、社会や生活と関わりのある幅広いテーマを学びます。そのため、深く学ぶほどたくさんの疑問が出てきます。学んだことや疑問に思ったことの1つひとつを考えるだけでなく、「自分は何を学んだのか」「自分が最も知りたいことは何か」を考えることも必要だと感じています。私にとって難しい課題で、大きくまとめて考える力が問われていると思います。

これからの目標

グループワークでは、リーダーとしてメンバーの役割分担を決めて、協力体制を敷くことが難しかったです。リーダーの役割を果たすためには、どのようにしたらよいか、もっと経験を積んでいきたいです。来年から、約40名のオープンキャンパスの学生スタッフ(チューター)のリーダーも務めることになりました。経済学科での勉強やグループワークだけでなく、課外活動にも積極的に参加して、チームをまとめる力を身につけていきたいです。

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