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独学で磨き続けた書道で北九州文化連盟賞を受賞!

経営学科 4年 石井美希さん

2022/04/08

第66回 毎日全国学生競書展にて経営学科4年の石井美希さんが「北九州文化連盟賞」を受賞しました。本競書展は応募総数13728点におよぶ書道のコンクールで、応募作品は太宰府天満宮に奉納されます。

石井さんの作品は「魏霊蔵造像記」の一節。中国の南北朝時代、北魏で使われていた書体で、非常に力強さを感じる作品です。小学校2年生で書道を始め、現在は独学で勉強中という石井さんに、受賞のコメントを聞きました。

 

 

Q. おめでとうございます。受賞しての気持ちをお聞かせください

石井さん:今回の作品は今年最初に書き上げたものです。出来が良いものなので、自信はありましたが、やはり審査結果の発表日が近づくと気持ちが落ち着きませんでした。受賞できて一安心です。昨年度は書道展に30本の作品を出品し、5本の作品が上位入賞しました。現在は独学で書道を学んでいますが、作品の良し悪しを判断する目が磨かれたと思います。

 

 

北九州文化連盟賞を受賞した作品

Q. 独学でどのように学んでいくのでしょうか?

石井さん:高校生の頃は書道部に所属していましたので、先生から指導をうけることができました。大学入学後は書道塾やインカレ(大学の枠を超えたサークル)に所属しようと考えていました。残念ながら、新型コロナウイルスが流行し、検討していたインカレで活動することができませんでした。

 

指導者がいないなか独学で学ぶことは不安でしたが、大学のメディアセンターの蔵書にある作品集や様々な書展の作品を参考にすることで、練習を重ねてきました。すると、指導者がいたときよりも自分で考えを巡らせながら書くことができ、高校の書道部在籍時よりも多くの作品を書き上げることができました。

 

 

Q. 書道をやっていて良かったと思うことはありますか?

石井さん:「書」以外においても自分で作り上げたものを客観的に評価できるようになったことです。今は就職活動に打ち込んでいるのですが、例えばエントリーシートや面接の問答集を作った時、それを他人が書いたもののように客観的に良し悪し判断しています。人はどうしても自分の作品をひいき目で見てしまいますが、主観を切り離して冷静に判断することが大切です。指導者がおらず、自身で自分の作品を評価してきたからこそ身についたものだと思います。

 

卒業後は、就職先の仕事に集中したいと思いますが、書道とはずっと向き合っていくことになるんだろうなと思っています。