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OPEN CAMPUS REPORTS

オープンキャンパスレポート

商社マンの実体験から知るシンガポールの素顔―国際学部ミニ体験授業(7/12オープンキャンパス)

国際学部 土弘信彦 教授

2026/07/28

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 商社マンとして世界で働いた土弘教授が、シンガポール駐在時の実体験を紹介
  • クイズや写真から、シンガポールの文化、政治、経済を学んだ
  • 資源の乏しい小国が発展した理由を歴史や政策から考えた
  • シングリッシュを通して、間違いを恐れず英語で伝える大切さを知った
  • 異文化を理解し、異なる背景を持つ人と関わる力がこれからの社会で求められる

2026年7月12日(日)の国際学部のオープンキャンパスでは、土弘信彦教授によるミニ体験授業「世界を知る―シンガポール」を開催しました。土弘先生は、商社マンとして約40年間、世界各地で仕事をし、シンガポールにも3年間駐在した経験があります。授業では「商社マンは見た!」をキーワードに、現地で実際に見聞きした出来事をクイズや写真とともにわかりやすく紹介しました。

商社マン時代の世界各国での仕事と趣味の様子。

Singapore is a fine country

「Singapore is a fine country」

この英文を、皆さんならどのように訳しますか。「シンガポールはすばらしい国」と考えた人も多いかもしれません。しかし、“fine”には「罰金」という意味もあります。厳しいルールと罰金制度で知られるシンガポールを表した、少しユーモアのある言葉です。

 

シンガポールの人口は約600万人、面積は約720平方キロメートル。東京23区より少し大きい程度の国土に、中華系、マレー系、インド系など、さまざまな文化的背景を持つ人々が暮らしています。公用語は英語、中国語、マレー語、タミル語の4言語。宗教も仏教、キリスト教、イスラム教、ヒンズー教など多様です。一つの国の中で、異なる言語、文化、宗教を持つ人々がともに生活していることが、シンガポールの大きな特徴です。

シンガポールでは、さまざまな禁止事項と罰金を示す標識が見られます。

資源のない小国は、なぜ豊かな国になったのか

1965年にマレーシアから分離独立したシンガポールは、近代的な街並みや高い経済力で知られています。しかし、国土が小さく、天然資源も乏しいうえ、水の一部をマレーシアから購入しています。決して有利な条件から国づくりを始めたわけではなかったのです。

 

それでは、なぜシンガポールは世界有数の経済力を持つ国へ発展できたのでしょう。授業では、初代首相リー・クアンユーが進めた国づくりを取り上げました。海外の企業を積極的に誘致し、企業や人材、資金が世界中から集まる環境を整えることで、シンガポールは急速な発展を遂げました。

 

一方で、建国以来、人民行動党が長く政権を担い続けています。土弘先生は、選挙制度や政治体制にも触れながら、経済発展を実現した政策と、その背景にある政治の仕組みを解説しました。華やかな街並みだけを見るのではなく、歴史、政治、経済を結び付けて考えることで、シンガポールという国の別の姿が見えてきます。

“Can Can!”から知る、生きた英語

「~は、できますか」と聞かれたとき、シンガポールでは“Yes, I can.”ではなく、“Can Can!”と答えることがあります。これは「シングリッシュ」と呼ばれる、シンガポール独特の英語表現です。英語を共通語として使う中で、中国語やマレー語など、現地で話されているさまざまな言語の影響を受けて生まれました。例えば、過去の出来事にもかかわらず動詞を過去形にしなかったり、“OK lah!”のように、文末に“lah”を付けたりします。私たちが学校で学ぶ英語の文法や表現とは異なりますが、現地では人と人をつなぐことばとして使われています。

 

土弘先生が参加者の皆さんに伝えたかったのは、間違いを恐れていては英語を使えるようにならないということです。大切なのは、知っていることばを使い、相手に伝えようとする姿勢です。シングリッシュを知ることは、英語の面白さだけでなく、ことばがその土地の歴史や文化、人々の暮らしと結び付いていることを知る機会にもなりました。

多言語環境の中で生まれた、シンガポール独自の英語「シングリッシュ」。

世界を知ると、自分の「当たり前」が変わる

土弘先生は、異なる文化の中に入って初めて分かる驚きや発見は、本やインターネットで知識を得ることとは異なるものだといいます。自分にとって当たり前の習慣や考え方が、別の国では当たり前ではないことがあります。反対に、最初は不思議に感じた文化にも、歴史や社会の背景を知ることで、その理由が見えてきます。

 

敬愛大学国際学部では、授業で世界の国や地域について学ぶとともに、留学、語学研修、海外スクーリングなど、実際に海外を体験する機会を設けています。これから、外国にルーツを持つ上司や同僚と働いたり、地域で外国人住民と協力したりすることは、特別なことではなくなっていくでしょう。世界を知ることは、文化や考え方の違いを理解し、相手を尊重しながら自分とは異なる人と関わる力を身に付けることです。

 

今回のミニ体験授業は、シンガポールという一つの国を入り口に、これからの多文化社会でどのように人と関わっていくかを考える時間となりました。

敬愛大学の海外体験プログラム「海外スクーリング」の紹介。

8月・9月のオープンキャンパス

8月・9月のオープンキャンパスは、以下の日時で開催します。

2026年8月2日(日)

2026年8月23日(日)

2026年9月6日(日)

各回とも、10:00~14:00開催、9:30受付開始となります。

 参加には事前に予約が必要です。予約は、こちらからお願いします

皆さんのご参加をお待ちしています!