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キリンビール横浜工場への訪問

経済学部経営学科 粟屋ゼミ3 年生Bチーム

2024/01/09

概要

皆さんはキリンビールの一番搾りを知っていますか?他企業はビールを二番搾り製法で製造しているのですが、キリンビールでは一番搾り製法というキリンビール独自のビール製法で製造しています。私たちは一番搾り製法によってできるビールの素材や味を知るためにキリンビール横浜工場へと向かいました。

ビールの元となる麦芽とホップ

まず、最初はビールの素材となる麦芽とホップの試食と香りを体験しました。麦芽の試食では若干甘みのある味がし、香りは香ばしさが感じられました。続いてホップは少し納豆に似たような匂いがして、強めの香りを放っていました。ガイドさんの説明では、キリンビールが扱っているホップは日本産ホップのほとんどが岩手県、秋田県、北海道の一部で生産されており、キリンビールは岩手県の遠野ホップ農協と契約し、日本産ホップの約7割をキリンビールが購入しているそうです。この話を聞き、産地へのこだわりによりキリンビールの編み出せる一番搾り製法を確立させることができたのだと感じました。

どういう味?一番搾り麦汁と二番搾り麦汁を飲み比べてみた!

飲み比べの前に一番搾り麦汁と二番搾り麦汁について説明します。ビールを製造する過程で先ほど話した麦芽から「もろみ」という麦のおかゆが出てきます。次にもろみの中のエキス分を抽出するための麦の殻などを取り除くろ過をする工程で、最初に自然に流れ出たものが一番搾り麦汁です。このろ過で残っているもろみにお湯を足したものが二番搾り麦汁となっています。ここからは飲み比べで、最初は二番搾り麦汁を試飲しました。匂いはあまり感じず、味はほんのりと甘いという印象でした。次に一番搾り麦汁を試飲しました。匂いは先ほどと違い香ばしい麦の香りを感じました。味の方は口の中に入れると、二番搾りとは別物というくらいに甘い印象で、さつまいものような甘さと香ばしさを感じました。

様々な一番搾りを飲み比べ

一番搾り生ビールの飲み比べの前にはよりおいしく飲んでもらうためにブルワリードマスターという資格を持つスタッフが、工場直送の一番搾りをいれてくれました。ブルワリードマスターとは、社内試験に合格した人のみに授与される資格のことです。三種類の一番搾りを飲み比べて、一つ目が普通の市販にも売っている一番搾りで、二つ目は最上級ホップを使ったプレミアムお中元のギフトのみで購入できる一番搾りでした。三つ目は黒生というビールで、麦芽の配合に工夫しており、雑味のない澄んだ味がしました。飲み比べの感想は、後に行けば行くほど甘さが増していくと感じました。

まとめ

ここでは一番搾り生ビールの製造過程の見学や原材料の試食、一番搾りと二番搾りとの飲み比べといった普段では知ることのできないようなことを間近で体験してきました。キリンは医療にも力を入れているので、グループの独自素材を活かしたビールが開発されるのではないかと思いました。