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経営学科ゼミ紹介vol.08

経済学部 経営学科 牛山 隆一 教授

2023/12/23

ゼミではどのような活動をしていますか

牛山ゼミでは、アジア地域について学びます。その内容は、テーマで言えば政治、経済、社会、文化、歴史、芸能など、国で言えば中国、韓国、シンガポール、タイ、マレーシア、フィリピン、ベトナム、インドなどと多彩です。 ゼミ生は興味があるテーマや国を自由に選び、自ら調べ、その内容をまとめ、ゼミで発表し、他のゼミ生と議論します。グループで作業を進める場合もあります。アジアは日本にとって大事な地域です。卒業後どのような仕事を選んでも、皆さんは何らかの形でアジアと関わる可能性があるでしょう。ゼミを通じて、アジアに関する知識や理解を深め、「アジアの中の日本」という視点から日本を見つめる習慣をつけてもらいたいです アジアを学ぶことだけが、ゼミの目的ではありません。資料の作成、プレゼンの仕方、ディスカッションの進め方、マナー・ルールの順守など社会で求められる様々なスキル、基本動作を学び、確認することも重視します。

どのような学生を求めていますか

アジアに興味がある、あるいは興味が持てそうだという人を歓迎します。ゼミの主役は、先生ではなく学生です。自覚・責任感を持ってゼミの活動に前向きに取り組める人、他のゼミ生と積極的にコミュニケーションを取れる人、連絡を怠らないなど規律を守れる人に来てもらいたいです。楽しいゼミにしましょう。

先生の専門分野について詳しく教えてください

専門は、アジアの経済・産業です。アジアの中でも、とりわけ東南アジア諸国連合(ASEAN)諸国について研究・しています。主な対象国は、シンガポール、マレーシア、タイ、ベトナム、インドネシア、フィリピンです。 現在力を入れているテーマは、第一に地元企業の経営動向です。ASEAN諸国の企業は近年、資金や技術など経営力を高め、日本企業のパートナーとしても存在感を高めています。ただ、ASEAN企業には未知の部分も多く、一層の分析が求められています。第二に、東南アジア地域における日本企業の経営動向です。日本企業は長年、東南アジアで活動し、この地域に大きな影響力を及ぼしてきました。しかし、最近は中国や韓国の企業も積極的に進出し、日本企業の影は薄くなってきています。そうしたなか日本企業は今後、東南アジアでどのように行動すればよいのか、という問題が注目されています。これらの研究テーマのほかにも、例えばASEAN諸国の政治、経済の問題、ASEAN諸国と米国・中国との関係などにも関心があり、幅広く取り組んでいます。 これらの研究テーマについて、実際に現地へ行き、様々な人から話を聞き、データを集め、考察を加え、自分なりの見方を提示する。それが面白いところです。出張のたびに各国の料理を現地で味わうことも楽しみです。

先生について教えてください

大学の専任教員になったのは2022年春で、比較的最近のことです。大学卒業後は、新聞社に入り、記者として取材活動を続けました。様々なことを取材しましたが、最も多く関わったのが国際報道です。シンガポールとベトナムには特派員として合計10年近く駐在しました。それ以外の期間も、東京から東南アジアの国々に出張する機会は数多くありました。 東南アジアは成長力に富む地域です。都市の風景が毎年変わるようなダイナミックな動きを見せる国々に接すると、自分自身も元気になります。そんな東南アジアの姿に魅了されたのか、この地域との付き合いは今も続いています。ジャーナリスト、さらにシンクタンクの研究員としての経験を持つことが自分の持ち味です。いつも気になるのは、ずばり「アジアで今、何が起きているか」。そんな私の趣味は、全く意外感がありませんが、やはり東南アジアを旅することです。

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