ゼミではどのような活動をしていますか
社会人として活躍する際に必要なスキルを学びたいと思っています。私の専門は、会社法なので、法学関連の話題について、社会人として知っておくべき知識の講義も行います。しかし、それよりも、ゼミ内で身につけてほしいことは、他人とのコミュニケーション方法です。コロナ禍などを通じ、オンデマンド形式が進むにつれ、他人とのコミュニケーションを苦手とする学生が増えているのではないかと思っています。そこで、ゼミでは、必ず一回発言をすることをルールとしています。必ずゼミ生を指名し、何か感想や質問などを求めます。最初は喋ることに慣れていない学生であっても、後半になるにつれ、何か発言することはできるようになります。発言するというハードル自体を下げていくことに狙いがあります。また、ゼミ内の報告内容によっては、共同で取り組む場合もあります。したがってそのような機会でも同じゼミ生同士のコミュニケーションを図り、共同作業を進めていくために必要なスキルを獲得することが期待できます。
ゼミにおける指導方針は、丁寧・親身に対応するということです。数多くのゼミから選んでくれた学生には、家族の一員とおもって接しようと思っています。
どのような学生を求めていますか
コミュニケーション能力を向上させたい学生、多くのものに興味関心がある学生を求めます。学修意欲はもちろんですが、自分の趣味を持っている学生にぜひ来てほしいです。そのうえで、多少は法学に関しても関心があることが望ましいです。GPAはあまり高くなくとも、自分には譲れないこれがある!!という学生にぜひ受講してほしいです。
先生の専門分野について詳しく教えてください
専門分野は、企業法の中の、金融商品取引法や会社法です。変化の激しい企業社会において、企業のガバナンスを動かすことができるものは何かということを研究しています。具体的には、上場会社における開示制度について研究しています。情報開示制度が有するガバナンス的側面に着目しつつ、英国や米国の諸制度との比較・情報開示のリアルタイム性をいかに実現するか、開示制度と行為規制(たとえば、インサイダー取引規制や相場操縦規制など)の関係性についても関心があります。
と、難しく書きましたが、世の中がどう進むとより良い方向になるのかということに興味があります。
情報開示を実社会の生活に置き換えてみましょう。誰しも自分にとって都合が悪い事実は隠蔽しますよね。実際に、企業は自社にとって都合の良い事実は喜んで開示しますが、そうでない事実はなかなか開示しません(皆さんも、テストなどの点数が悪い時に隠した記憶、ありますよね?(私ももちろんその一人))。こうした企業に対しての規律付けはどのようにすればよいのか、という点に研究の動機があります。また、噓の開示をしないための規律は何が必要なのかという点からもアプローチをしています。
先生について教えてください
経済学部に今年から赴任してきました。それまでは、横浜国立大学から明治大学の大学院に進学していました。趣味は、PCゲームや音楽鑑賞、ギター、ピアノなどです。多趣味で、浅くひろーくなんでも興味のあることに首を突っ込むタイプです。学生時代は、軽音楽部に所属していました。
人生は映画のように色鮮やかに楽しんだもの勝ちだと思っています。ゼミ生にもぜひ大いに遊び(学んで)欲しいと思っています。ゼミに入って、同じ大学にいる仲間を見つけ、実りの多い大学生活を送るための一歩を踏み出してほしいです。