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経営学科ゼミ紹介vol.04

経済学部 経営学科 村上 翔一 准教授

2023/11/20

ゼミではどのような活動をしていますか

会計学関連の学問、主に財務会計論を扱っています。

企業は自社が行った活動を記録し、内外の利害関係者に報告します。この時、まずは企業が行う取引を知り、その取引をどのように解釈し、どのように記録するかを理解していきます。また、記録した取引をまとめ、利害関係者に報告する際、なぜ報告する必要があるのか、報告することでどのような利点があるのか、といった情報発信の意義を学びます。その他、日商簿記検定への対策等を行う場合もあります。

 

会計学は、以下にも示す通り、その解釈によって処理が変化します。会計学という題材で、多様な解釈方法があることを理解し、実社会で直面した問題について、多様な視点から自身で検討し、解決できる人財になって欲しいと考えています。

なお、2-3年次では会計学関連の学習、調査、4年次では自身で設定したテーマに関する卒業論文を執筆してもらいます。

どのような学生を求めていますか

毎回の演習に参加すること、学問に興味を持つこと、分からないことを分からないままにしないように努めること、他人の意見を尊重すること、を期待します。

大学での学びは自ら興味あるものを取り扱い、自身で積極的に調べることが求められます。これまで行ってきた勉強を土台に、なぜそうなるのかを、自ら問い、自ら学ぶ姿勢で臨んでもらいたいです。また、会計学という学問を扱うに当たって、簿記は欠かせない技術であることから、1年次から履修できる簿記・会計概論I・IIを履修中あるいは履修済みであることが望ましいです。

先生の専門分野について詳しく教えてください

利害関係者として企業外部の者を前提とする財務会計論が専門であり、特にポイント、電子マネー、暗号資産の会計処理について考究しています。

会計学は、考え方によって処理が変化する点が面白いところです。例えば、家電量販店等で発行されるポイントを販売促進の一環と捉えるか、販売対象物と捉えるかによって、会計処理が変化します。暗号資産でも、その性質によって多種多様であり、一概に性質を定めることはできないことから、会計処理は多岐に渡ると考えられます。このような、解釈に議論の余地がある経済事象について調査し、客観的な根拠のもと、自分なりの結論を導き出せるところが面白いところです。

先生について教えてください

大学時代、初めて簿記・会計を知り、会計学関連の資格試験合格を目指しました。また、当時上記ポイントの会計処理が社会的に問題となっており、自身で検討した結果、既存の実務や説明に違和感を覚え、大学院へ進みました。そこからは、ポイント、電子マネー、暗号資産、ブロックチェーン、メタバースといった昨今の経済発展とともに登場する新技術に関する会計的問題について考究しています。

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