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【国際学部2年家近ゼミ】日本と世界のメディアを比較する学び

国際学部国際学科 家近亮子教授

2023/11/01

10月30日(月)に国際学科の家近教授のゼミ(2年・4年合同)がTBS(Tokyo Broadcasting System Television)の本社(東京都港区赤坂)を訪問しました。TBSの訪問は、2019年以来2度目となります。コロナ禍の影響で、しばらくの間見学ができなかったこともあり、待望の一日となりました。

ゼミのテーマは「世界のメディア」

今年度の国際学部2年家近ゼミの後期テーマは、「世界のメディア」です。アメリカ・中国・韓国・オーストラリア・カタル・ラオス・EUなどのメディアの特徴を分析した書籍(『世界のメディア-グローバル時代における多様性-』春風社,2018年)を教科書にして学んでいます。各国のメディアの歴史と発展、政府との距離と自立性、情報の収集と報道の方法など、それぞれの違いを通じて、世界の国々の特徴を理解することを目的としています。

「ひるおび」の生放送の現場を見学

各国のメディアの特徴は、日本との比較の視点から考察するとより理解が深まりますが、教科書となっている書籍には日本に関する章がないため、日本のメディアの分析が課題となっていました。そこで、日本のメディアの現場を知るために、今回の課外研修が企画されました。研修にあたり、家近教授の後輩である長岡杏子氏(元TBSアナウンサー,現在は同社事業投資戦略局 ライフスタイル事業戦略部 部長)にご尽力いただき、訪問が実現しました。

 

TBSでは、「ひるおび」の生放送の現場を見学しました。生番組の裏舞台は大変張り詰めた空気が流れており、大道具、小道具、カメラマン、ディレクター、タイムキーパーなど、想像以上に多くのスタッフがニュース番組の制作に関わっていることが分りました。学生たちは初めての体験に緊張していましたが、興味深そうにモニターに見入っていました。テレビカメラは一台3000万円以上するというお話をカメラマンの方から伺い、大変驚いていました。

多くのスタッフが携わる生放送の現場

「日本のメディアの歴史」に関する講義

スタジオ見学の後は、報道局の井上洋一氏による講義です。みな真剣にノートを取って聴いていました。以前訪問した際の講義は、ニュース番組制作に関する内容でしたが、今回は「日本のメディアの歴史」がテーマです。「新聞・雑誌」「テレビ」「ラジオ」「ウェブ」の発展の歴史と現状、今後の課題を大変分かりやすくお話しいただきました。「テレビ」が現在直面している問題点や今後の立ち位置など、業界における課題についても触れ、学生たちが求めていた情報を中心に構成されており、とても勉強になりました。

  • 「ひるおび」スタジオにて

  • 講義の様子

井上氏は中国やロシアなどの海外支局長も歴任されており、海外での取材やその問題点に関しても大変興味深いお話をされていました。モスクワ支局長時代はウクライナに何度も取材に訪れており、引率補助として参加したパンコーヴァ・オルガさん(ウクライナからの避難民で本学卒業生。現在は本学職員)とキーウの話をしていました。長岡氏には、アナウンサー時代の苦労話として、ニュースの取材や読み上げ時の貴重な体験について伺いました。また、現在携わっている新しい事業展開についてもお話があったので、みな関心を持ち、熱心に聴き、質疑応答が活発になされました。

質疑応答の様子

家近教授より

ゼミで学んでいることを実際に自分たちの目で確認し、専門家の話を聴くことは、得がたい体験学修です。多忙な中、時間を割いて受入れの準備をしてくださった長岡氏、豊富な経験に基づく示唆に富んだお話をしてくださった井上氏に心から感謝の意を伝えたいと思います。

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