今年度も教員採用試験の結果が公表されました。教育学部の小林教授が行っている面接対策指導室の参加者は2次試験に全員合格!なんと、3年連続合格率100%の成果を上げています。面接指導のエキスパート、小林教授にその秘訣を聞きました。
小林教授へのインタビュー
今年度は、私のゼミ生7名と参加を希望した他のゼミ生8名、合わせて15名を徹底指導しました。中には卒業生も含まれています。15名全員が2次試験を突破し、来年春より小学校教諭として正規採用されます。
面接官が出す答えは、合格か不合格、2つに1つです。合格ラインまで到達するように学生の魅力を引き出してあげられれば、必ず合格させることができると確信しています。決して私の考える理想的な合格者の型を学生に押し付けるのではなく、一人一人の個性に寄り添って伸ばしていくことが大切です。
ただし、面接指導は1回受けただけでは身につきません。繰り返し何度も何度も指導室に通ってもらい、個々の学生の隠れた良さを見つけ、それを表現できるようになるまで時間をかけて徐々に改善していきます。安直な合格テクニックを伝授するようなことも決してしません。自分に自信をもって受験できるようにするためです。1次試験の合格発表の後、2次試験までは1か月間しかないので、「面接脳」を作りだすための必要な期間、4週間にはぎりぎりです。ですから、拙著『面接脳をつくる』を読了して、面接対策について十分理解してもらった後、多い学生で8回も指導室に通ってもらっています。
私は、1次試験の集団面接前には2週間、2次試験の個人面接・模擬授業に備えて7月25日から8月23日までは、大学の開校日はほぼ毎日面接対策を行っていました。学生はWebから空いている日を確認して、好きな時間に予約できるようにしています。もちろん、様々な先生の面接指導を受けることも大切です。中には夜遅くまで熱心に面接指導を行っている先生もいらっしゃいます。私の個人面接指導は1回30分、一人で受けに来てもらってもいいですし、2人で60分、友人同士で互いに見学しながら参加してもらっても大丈夫です。次年度意欲のある人はぜひ私の研究室を訪れてください。
面接は苦手だ。
できればやりたくない。
多くの人が抱える面接の悩み。そう思うあなたにも、“面接が楽になる”その瞬間は訪れます。『面接脳』は、ある日ある時「できた」と思える瞬間が来ます。自分のことを強く信じて、多くの学生に合格を勝ち取ってほしいと思います。
小林先生の面接指導を受けた学生の声
小林先生は毎回の面接練習の中で、私の直すべき点を見つけ出してくれて、直るまで繰り返し指導してくれます。私は、笑顔を自己アピールに加えたかったのですが、緊張のためか表情が固くなってしまうようでした。私が緊張しないように何度も練習に付き合ってくださり、私の強みを引き出してくれました。
小林先生はとても熱心に指導してくださる先生です。2次試験の前々日、不安な私のために時間外の18時から時間をとってくれました。ありがとうございました。
小林先生は面接官としての経験が豊富で、実際の試験でどのような事柄が聞かれるか把握されています。本番さながらの問答で、実際の面接にも大変役立ちました。
小林先生の面接指導を受ける前、私は自分をよく見せようと、専門用語を羅列するような回答をしていました。しかし、小林先生が具体的に詰めていくと、私の回答には多くの穴があることを認識できました。「もっと自分を出してシンプルな回答で良い」というアドバイスをもとに、本来の自分をアピールすることができました。
2次試験本番は緊張しましたが、小林先生との面接練習と比べればやさしいもので、事前の心配は杞憂に終わり、無事合格することができました。