皆さんが好きなインスタントラーメンは何ですか? 実は、日清の即席麺シェア率は49%と全体の約半分を占めています。これほどまでの大きなシェア率を誇る日清の歴史を学ぶべく、私たちは11月13日(日)に日清食品ホールディングス株式会社が運営するカップヌードルミュージアム~横浜~を見学してきました。ここは、様々な展示や体験工房などを通じて、発明や発見の大切さを楽しく学べるミュージアムとなっています。では、まず初めに日清食品の創業者であり、インスタントラーメンの父「安藤百福」について紹介します。
我らの概要
インスタントラーメンを語る上では欠かせない人物「安藤百福」!
安藤百福は、戦後の日本で食糧難により困っている人たちのためにインスタントラーメンを発明しようと奮闘していましたが、上手くいきませんでした。しかし、ある時に妻が揚げ物を調理しているのを見て、それをきっかけにインスタントラーメンの開発方法を思いつきました。麺を揚げ、保存状態を良くし、麺にスープの素を付着させ、お湯で麺が元に戻る習性を利用して見事ラーメンを再現することができ、インスタントラーメンの第1号であるチキンラーメンが産まれました。後に安藤百福はインスタントラーメンを発展させ、カップヌードルとして発売し、今では当たり前のように食べられるまで普及しました。私たちも、カップヌードルの製造工程について体験してきました。
自分でデザイン!!オンリーワンのカップヌードル
マイカップヌードルファクトリーは、自分でカップヌードルを作るという体験の場で、カップを自分でデザインすることができました。デザインした後は職員の方にカップを渡し、麺の上からカップを被せてスープと具材を選んだら、蓋を取り付けて包装してもらい完成です。工程にある麺の上からカップを被せるというのは「普通、逆では?」と思われるかもしれませんが、機械でカップに麺を入れようとすると傾いて入ってしまうことがあり、欠陥品になることがありました。そこで安藤百福の閃きにより編み出されたのが、麺の上からカップを被せる方法でした。この方法は「逆転の発想」と言われ、カップヌードルの大量生産を可能にしました。
今回の学び
他にもこれまで発売されたインスタントラーメンが壁一面に展示されているブースもあり、これらも含めて日清のインスタントラーメンの歴史の深さを実感しました。安藤百福が人生をかけて発明したインスタントラーメンは、今や世界中の誰もが口にしたことがあるでしょう。「たとえ特別な設備がなくてもアイデアがあれば、ありふれた道具だけで世界的な発明が生み出せる」。このメッセージは、これからの経営者・発明者の支えになると感じました。