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かつてのあたり前があたり前じゃない-日々変化する学校と教育のかたち

教育学部 2年 S. S. さん 千葉敬愛高等学校 出身

2026/07/02

2026年6月25日、千葉市教育委員会の川名正雄学校教育部長をお招きして、ご講演を拝聴する機会を得ました。川名部長には毎年1回ご講演をいただき、今回が3回目です。教育の最前線に立って、子どもや保護者、教員と日々向き合っている、地方自治体だからこそ聞けるお話がたくさんありました。今回も、講演を受けて学生がまとめたレポートを紹介します。

(教育学部長 伊坂淳一)

今の教員に求められているもの

今回は千葉市教育委員会の川名正雄学校教育部長による、千葉市の教育の現在についてのご講演でした。川名部長はご講演の中で、教職員という仕事の魅力や、学校現場で行われている様々な取り組みについて紹介されました。教育現場の現状や教職員の働き方、これからの時代の教育について学びました。

 

そして、教職員という仕事は子どもの成長に深く関わることができる職業であるということを、さらに深く意識づけることができました。子どもたちの成長を近くで見守りながら、自分自身も成長することができる仕事であり、やりがいの大きい職業であることが伝わってきました。また、教職員はただ生活のために働いているのではなく、人間性豊かで、教育愛と使命感に満ちた人が教員として求められているというお話が印象に残りました。

常に新しい発想で新しい取組み

学校のさまざまな課題を取り上げられるなかで、学校現場におけるいじめ対応について学びました。現在は、個人の判断だけで問題を解決するのではなく、学校全体で組織的に対応することが重視されています。特に、喧嘩両成敗ということではなく、被害者の立場に寄り添いながら対応することが大切であり、教職員同士が連携して取り組む必要があるということをあらためて知りました。

 

「以前はあたり前だったことがあたり前まではない」というお話しは、とても斬新でした。ICT教育の推進による授業の変化や運動会などの学校行事の変化についても紹介されましたが、例えば、以前の運動会は一日開催であり、昼食は家族と食べていたが、千葉市ではその形を残している学校は1校もなく、今はどこでも半日開催がふつうになったということです。賛成も反対も両方の意見が寄せられるが、時代の変化に合わせて教育の形も変わっており、教職員には柔軟な対応が求められているということが分かりました。

あたり前が変わっていく

特に印象に残ったのは、「校舎は箱ではない」という考え方です。昔の学校は教室ごとに区切られた造りが一般的でしたが、現在はオープンスペースを取り入れたり、廊下を広くしたり、机を一回り大きくしたりなど、子どもたちが過ごしやすく学びやすい環境づくりが進められていることを知りました。学校は昔からあまり変わらないものだと私は思っていたので、校舎そのものも時代に合わせて進化しているということに驚きました。

 

子どもにとって「学校だけが居場所ではない」という考え方も、とても印象に残りました。いただいた資料では、千葉市では小学生の不登校児童が平成30年度と比べて約2.5倍に増えていることや、それに合わせて教育支援センター「ライトポート」の利用者も大きく増えていることが紹介されていました。子どもにとっては学校だけがすべてではなく、ライトポートやフリースクールなどとも連携し、子ども一人一人に合った学びの場を保障しているということを知りました。さらに、学校にはステップルームティーチャーが配置され、別室登校の子どもたちが安心して過ごせる環境づくりも進められていました。学校へ無理に戻すことだけが支援ではなく、子どもの気持ちを大切にしながら成長を支えることが大切なのだと感じました。

 

「学校だけがスポーツ・芸術の場ではない」というお話も、新しい発見でした。部活動はこれまで学校が行うものというイメージがありましたが、現在は地域クラブへの移行が進められており、神戸市では部活動を廃止する取り組みも行われていることを知りました。休日は地域クラブで活動し、平日は学校で活動するなど、子どもたちが地域の人と関わりながら活動できる新しい形へと変わっていることや、教員への負担が減ってきていることに驚きました。教育は学校だけで完結するものではなく、地域全体で子どもを育てていく時代になっていることを実感しました。

教育という仕事についてあらためて考えたこと

今回のご講演を通して、教員という仕事に対する思いがさらに強くなりました。子どもたちの成長に関わることができるだけでなく、自分自身も学び続けながら成長できる職業であるということに魅力を感じました。教員は一人で頑張る仕事ではなく、多くの人と協力しながら子どもたちを支える仕事であるということも、あらためて理解できました。困ったことがあったときには周囲の先生方や専門機関と連携しながら、よりよい支援ができる教員になりたいと思いました。

 

私は将来教員になったら、子ども一人一人の気持ちを大切にできる教員になりたいと思っています。勉強だけでなく、子どもたちが安心して学校生活を送れるような学級づくりをしていきたいと思います。また、自分自身も学び続ける姿勢を忘れず、子どもたちといっしょに成長していける教員を目指したいと思います。

 

今回のご講演を聞き、教育は常に変化し続けているということを実感しました。だからこそ、教員も学び続けることが大切なのだと思います。これから学生教育ボランティア、教育実習、教員採用試験など様々な経験を積む中で、自分自身を少しずつ成長させ、子どもたちにさらに寄り添える教員になれるよう努力していきたいと考えます。

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