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「教育の視野を広げる」(学生連載) 第4回―自然体験活動の教育的価値

教育学部 2年 T. Y. さん

2026/05/20

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 自然体験活動では、遊びの中にも多くの学びがある。
  • 「learning by doing」や、失敗を大切にする考え方が紹介された。
  • 子どもの成功を一緒に喜ぶことが、自己肯定感や感性を育む。
  • AI時代だからこそ、自然の中で人と関わる体験には価値がある。
  • 学生は、将来の校外学習や宿泊学習に生かしたいと考えた。

教育学部「教育の視野を広げる」の今回のゲスト講師は、ヤックス自然学校の総合ディレクターである富田拓郎さんです。富田さんはホームページの中で、ご自身のプロフィールを次のように紹介しています。

大学在学中に、キャンプリーダーとして活動し、外遊びはもちろんのこと、人とのふれあいに魅了される。その後、JICAボランティアで最後の楽園と呼ばれるパプアニューギニアで理数科の教師として活動しながら、自然と共に暮らすことの素晴らしさを体感。スキー、サーフィン、自然の中でギターの音に合わせて唄うことが大好き。ヒトの持つ感覚と心をフルに使い活き活きと活動する人作りこそ今必要だと感じる。そのためには、自然の中で是非とも過ごしましょう!その場を作ることが使命です。
(ヤックス自然学校ホームページhttps://yacs-ns.jp/より)

また、小学校教諭1種免許、中学校・高等学校教諭理科1種免許をはじめとする様々な資格を持っていらっしゃいます。自然体験活動の価値や意義、ヤックス自然学校の活動や現状、参加されている子どもたちの様子などについてのお話しをいただき、将来、教員を目指している学生にとっても、新しい刺激を受けることができました。講義を聴いた学生の感想を紹介します。

受講した学生のことば―自然の中で育つ学びと心の豊かさ

learning by doing―失敗は成功への入り口

ヤックス自然学校の富田拓郎総合ディレクターのご講話をうかがって、自然活動の中で、一見遊びに見えるけれども学びにつながっていくものが多くあり、さらにその学びは学校の授業に結びついていくものが多くあるというように思いました。特に印象に残っているのは、learning by doingという言葉です。自ら学ぶという意味であるということで、ある程度のアドバイスはするが、それ以降は子供たちにゆだねるというやり方だそうです。また、失敗するのは成功への入り口という言葉にも強く共感しました。

 

私の中では、日本人は失敗することをひどく恐れ、成功だけしようとしているという印象がありました。その中でヤックス自然学校の体験活動では、子供たちが将来、そういった考えにならないように、成功するまでのプロセスを大切にできるような人を育成するという方針にしているのだろうと思ました。加えて、子どもたちが成功したら一緒に喜ぶというところも、子供たちの感性が広がるだけでなく、周りの人たちもうれしくなることで、それがいい雰囲気になっているのだと思いました。

自然体験活動が育む自己肯定感

学校では、生徒一人一人の正解や成功にみんなで喜ぶということは難しいことだと思います。しかし、自然体験活動では、学校とは違って子どもを見ている人の数が多いので、スタッフの方々が子どもたちの成功を見つけやすく、自己肯定感や感性が学校より広げやすいのではないかと思いました。

 

ヤックス自然学校の体験活動は、自然豊かなところで子どもたちが過ごせば、心が豊かになるという考えから、約50年前に始まったということを知りました。現代の人たちは、年齢にかかわらず、心に余裕がない人が多いのではないかと思います。AIは万能ですが、人のメンタルケアや、他者とのコミュニケーション、体を使った活動などは代替できません。しかし、自然体験活動をすることで、参加した人やスタッフの方たちとコミュニケーションをとったり、ビルや建物などの人工物から一回離れ、豊かな自然に触れたりすることで、心に余裕を持たせることができると思いました。AIである程度のことができる時代だからこそ、AIでは代替できない自然体験活動をするメリットがあるのだと思います。

教師として生かしたい自然体験活動の学び

今回のご講話を聞いて、自然体験活動には協調性や自己肯定感が高められるなど、様々なメリットがあることを知りました。私が教師になった時には、校外学習や宿泊学習を立案する際に、自然体験活動ができるような場所を提案したいと思いました。

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