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「教育の視野を広げる」(学生連載) 第3回―子どもに寄り添う「ナナメの関係」の大切さ

教育学部 2年 S. H. さん

2026/05/08

20秒でわかるこの記事のポイント
  • 学校と塾では、子どもへの関わり方や果たせる役割に違いがある。
  • 塾は学習支援だけでなく、学校や家庭とは異なる立場から子どもを支える場にもなっている。
  • 「ナナメの関係」は、子どもが安心して相談できる関係づくりのヒントになる。
  • 学生は、学校外の教育現場を知ることで、将来の教師としての視野を広げた。

教育学部の「教育の視野を広げる」の授業では、学校や子どもたちを支えるさまざまな仕事への理解を深めるため、毎回ゲスト講師を招き、現場での実践や思いについてお話しいただきます。

 

2026年5月1日の第3回は、千葉市中央区にある進学塾ベルゲンを運営されてきた西出一信先生をお招きし、学校とは異なる立場から子どもたちの学びや成長を支える塾の役割についてお話しいただきました。学生にとって、学校と塾の違いや、子どもと「ナナメの関係」で関わることの意義を考える貴重な時間となりました。講義を聴いた学生の感想を紹介します。

受講した学生のことば―学校とは異なる立場から子どもの学びを支える塾の役割

学校とは違う視点から教育を考える

今回は、進学塾ベルゲンを個人で長年、経営されてきた西出一信先生のご講話でした。学校の先生とは少し違った視点からの教育や子どもたちへの見方や接し方を知ることができ、学校の教員を目指している自分にとって、ナナメの関係で接することや、学校と塾のできることのちがいなどとても新鮮な内容でした。

 

ご講話の中で、塾という場所は、学校での学びを深めてくれるための場所、という示唆がありました。さらに、学びを深めてくれるだけではなく、相談しやすい環境や、学校とは違う視点から学び方を見つけることができる場所でもある、ということをご講話を通して理解しました。塾を厄介に思っている教師もいる、というお話を聞きましたが、子どもたちが「本当の生きる力」を蓄えるサポートをするために、教師も学校以外の教育現場から学んでいくことが大切だと考えました。

 

時代が変わるにつれて言葉の意味にも変化が生まれ、子どもと教師間でも意味が通じない言葉が増えているというお話しにも納得できるところがありました。例えば、「映える」という言葉を本来の読み方では「はえる」ですが、現代では「ばえる」という読み方で捉えている子どもがいるとのことです。このようなことから、言語能力には差があることを理解し、本来の読み方や意味を教えていくことが重要なのではないかと感じました。

「ナナメの関係」がつくる相談のしやすさ

また、進学塾ベルゲンでは、家族や学校の教師には言えない相談をされることがあり、その背景にはナナメの関係を意識している、というお話しがありました。教師・児童や生徒間では、縦の関係になってしまうことが多く、相談をしづらい環境になってしまっていることがあると思います。

 

学校は勉強を学ぶだけで場所ではない、と私は考えているので、教師が鎧を着ていないことを示し、相談しやすい姿勢でいることが必要であるということを学びました。私が教師になった際には、ナナメの関係を意識し、子どもが安心して学べるような環境づくりができるよう、努めていきたいと思います。

学校と塾、それぞれの特徴を活かす

教育現場というジャンルは同じでも、塾と学校では違いがあり、学校行事もそれに当たります。学校行事は、子どもの成長に欠かせないものであり、学校の先生だけが関われる行事でもあるそうです。また、経営の視点から見て塾は生徒が入塾しないと成り立たないのに対し、学校は入学してくる子どもたちが確定している、という点で違いがあります。最適な学びの場を提供できるよう、それぞれの特徴を活かした教育をすることで、子どもたちの視野も広くなっていくと考えます。

 

教育現場は、子どもたちの成長にとって外せない場所であると考えます。しかし、場所によってできること、できないことがあると思うので、さまざまな教育の現場を知り、お互いに補い合って、子どもたちの成長のために必要な力の育成を促していく必要があると思いました。教師を目指す自分たちにとって、学校以外の現場を知ることができたのは、現場に立ったときに役立てることができると思いました。

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