1限目「道徳」の授業では、教材「白玉しるこ」をもとに話し合いが進められました。ファミリーレストランで行われた家族の誕生日会における店員とのやりとりに関するもので、「自分が注文した白玉しること店員が持ってきた品が違っていたとき、間違いを指摘するか、それとも黙っているか」という問いです。ウェビングという手法を用いて課題に対して多面的・多角的に考えました。生徒さんからは、「誕生日会の雰囲気を壊したくない」、「恥ずかしい、勇気がない」など、様々な意見が出されました。「もしかしたら、両方食べられるかもしれないから言ってみる」という興味深い意見もあり、活発に意見が交わされました。
土田教授は、意見を大きく2つに整理しました。1つ目は、店員さんの成長のために間違いを指摘するのがよいというもの。もう2つ目は、店員が気落ちしないよう黙っているのがよいというものです。どちらも、「店員のことを考える」という思いやりの点では同じですが、「間違いを指摘する」、「指摘をしないで黙っている」という行動の違いがありました。このように、日常の些細な出来事でも、人によって受け止め方や行動の仕方に違いがあることが分かります。道徳の授業では、こうした課題を使いながら、自分の考えや行動を見つめ直す力を育てることが大切ということが実感されたようでした。




