経済学部経営学科の佐竹恒彦教授の2年生ゼミ(専門導入演習)が取り組んでいる「KEIAI 起業体験プログラム」(※1)では、学生が模擬会社「株式会社敬愛メディアサービス」の設立・運営・解散を体験することで、起業や経営の基本を学びました。2024年度最後のゼミで開かれた株主総会では、各部門からの報告と会社の解散が行われました。株主総会の様子やゼミ生の感想などを紹介します。
※1 株式会社東京証券取引所(金融リテラシーサポート部)の協力の下、実施されました。

稲毛自動車教習所での営業活動の様子
TEACHERS/STUDY/LABO

経済学部経営学科 佐竹ゼミ2年生
2025/02/07
経済学部経営学科の佐竹恒彦教授の2年生ゼミ(専門導入演習)が取り組んでいる「KEIAI 起業体験プログラム」(※1)では、学生が模擬会社「株式会社敬愛メディアサービス」の設立・運営・解散を体験することで、起業や経営の基本を学びました。2024年度最後のゼミで開かれた株主総会では、各部門からの報告と会社の解散が行われました。株主総会の様子やゼミ生の感想などを紹介します。
※1 株式会社東京証券取引所(金融リテラシーサポート部)の協力の下、実施されました。

稲毛自動車教習所での営業活動の様子
はじめに、代表取締役社長のN. R.さんから株式会社敬愛メディアサービスの株主総会(※2)の開催が宣言され、営業本部、制作本部、管理本部の各本部長から報告が行われました。
営業本部長のO. T.さんが敬愛メディアサービスの事業である広告配信の概要を説明しました。敬愛大学キャンパス内のデジタルサイネージ(電子看板)を利用して企業広告を掲出することで、会社の魅力を発信します。会社や商品の情報を学生に訴求したい企業にとって魅力のあるサービスです。大学近隣の4社に営業活動を行い、株式会社裕星グループ(千葉市緑区)と稲毛自動車教習所(千葉市稲毛区)の2社から契約をいただくことができました。
制作本部からは、本部長のU. H.さんが営業用資料に使用した広告イメージや完成した電子看板を報告しました。広告サイズや契約企業の要望に合わせて、デザイン等が工夫されました。
管理本部からは、本部長のT. K.さんが決算報告として現金残高、売上高、費用、税引前利益、税引後利益等を説明しました。最終的な利益は、153,885円となり、1株当たりの配当は、854.9円となりました。株主である学生たちは、それぞれの株数に応じて配当を受け取りました。
各報告は承認され、選任された代表清算人と清算人(※3)によって会社が解散されました。
※2 株主総会は、株主たちが集まる会議です。会社のルールを決めたり、重要な決定を行います。
※3 清算人とは、会社が終わるときにお金を集めたり、借金を返したり、残ったものを株主に分けたりする仕事をします。清算人が複数いるときは、その中の1人が代表清算人になります。

制作本部長による活動報告の様子
9月の第1回のゼミから、学生たちは、組織の検討、定款・株主名簿・登記簿・株券(※4)の作成、資本金の収集等の会社設立の実務的なプロセスを学びました。書類作成の技術だけでなく、スケジュール管理の重要性、チームワークの必要性、法律と実務の関連性についても理解を得ました。また、顧客のニーズを理解し、それに合わせた提案を行う営業力、企業との交渉や契約締結のプロセスを学ぶことができました。これまでに学んできた経営学の知識と実践を結びつけ、将来のビジネス・パーソンとしての基礎的な能力とマインドを培うことができたようです。
※4 会社の適切な運営と株主の権利を保護するために必要な重要な書類です。

株式会社裕星グループ川畑社長から会社と事業の概要を聴く
参加した学生へのアンケート(n=17)では、94%がこのプログラムに「満足」、100%が「経営学を学ぶ上で有益」と答えました。「実際に経験することで会計や組織運営の知識が自然とインプットされる」、「このような経験はなかなか体験できない」、「会社の仕組みを知る上で今回のプログラムは非常に有益であると感じた」などのコメントがありました。この他のコメントや感想を紹介します。次年度の「KEIAI 起業体験プログラム」にも、ぜひご注目ください。

「KEIAI 起業体験プログラム」に参加した佐竹ゼミ2年生
| 学生のコメント |
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| 代表取締役社長N. R.さんの感想 | 営業本部長O. T.さんの感想 |
| ゼミ生全員でプロジェクトに取り組み、利益も出せてよかったです。会社の内部では、どのような活動が行われているかが分かり、将来、起業するときに役立つと思いました。普段、あまり話をしたことがなかったゼミ生とも議論することできて楽しかったです。 | 契約の獲得に貢献できてうれしかった一方、営業の難しさも実感しました。契約できなかった会社に対して、何が足りなかったのかを考え、課題をクリアしていけるようになりたいです。実際のお金を扱うので、リアルな緊張感をもって取り組むことができました。 |