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現場を訪れてこそ広がる学び 教師を目指す学生たちのチバニアン実習

教育学部 小林 輝明 教授

2025/01/30

「理科の観察・実験」を受講している学生たちは、1月17日に野外実習として市原市にあるチバニアンビジターセンターを訪れ、地層の観察と化石の探索を行いました。授業を担当する教育学部小林輝明教授とともに小湊鉄道の月崎駅から現地まで歩き、まずはビジターセンターの解説員の方から詳細な解説を受けました。この春から教壇に立つ4年生を含めた学生たちは、将来児童を引率することも考えて全員が熱心に説明を聞くとともに、質問をしていました。

その後、学生たちは養老川の露頭※1を訪れ、小林教授から地形と地層の関係や観察のポイントについて聞きました。学生たちは悠久の年月に思いを馳せながら河原で化石を探索。この日は水量が少なかったため、普段はなかなか入っていけない川の中央まで進み、いくつもの貝の仲間の化石や生痕化石※2を発見することができました。

 

※1 地層が露出している場所

※2 足跡や糞など、太古において生物が活動していた痕跡

学習指導要領では「自然に親しみ、科学的な見方・考え方を育てること」や「理科の学びを日常生活と関連づけること」が求められています。千葉県の貴重な自然財産から見て感じて学んだ学生たちは、きっとその豊かな体験を子どもたちに伝えてくれることでしょう。

学生の感想

チバニアンの地層の見学を通して、実際に説明を聞きながら自分の目で観察することの大切さを実感しました。私が教師になってからも、子供たちに実際に体験させることを大切にしていきたいと思いました。
もともと気にはなっていましたが、こんな身近に貴重な地層があることに驚いたとともに、自分の目で見ることの価値に気付きました。教員になるうえで将来役立つ知識と経験を得たと思います。磁場逆転についてもっと知りたいので、また見学に行きたいです。
  • ミノシラスナガイと思われる化石(水深10~400mの砂泥底に生息)

  • 生痕化石(ワーム状の生物が移動した跡)

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