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成田の未来を拓く農業と物流の相乗効果 ~学生が体感したJAL Agriportと成田市場の可能性~

国際学部 教授 三浦 知子

2024/10/18

前回のおさらいと今回の概要

前回の第3回ミーティングでは、日本航空(JAL)が取り組む農業事業「JAL Agriport」と、成田市場を活用した農産物の輸出促進について学びました。この新たな取り組みが、航空会社の事業多角化と地域活性化にどのように貢献するかを理解する貴重な機会となりました。今回の8月2日(金)第4回ミーティングでは、オンラインによるオリエンテーションでの事前学習を経て、実際にJAL Agriportを訪問し、体験学習を行いました。

 

JAL Agriportでの農業体験

暑い夏の真っ只中、午前9時頃JAL Agriportに到着。まずは、サツマイモ畑の除草作業のお手伝いを始めました。一通り畝(うね)をきれいにした後は、楽しみにしていたブルーベリーの収穫を体験しました。時々ブルーベリーをほおばりながらの収穫作業はとても楽しく、喉の渇きも癒すことができました。気付けば農園体験はあっという間に終わり、一行は次なる目的の成田市場へと向かいました。

成田市場の見学

成田市場は2022年に現在の地に移転し、新たに日本初の「ワンストップ輸出拠点機能」が加わり、今後ますますの発展が期待される卸売市場です。農水産物を輸出するために必要な輸出証明書の取得や植物検疫、爆発物検査等の手続きを市場内で行うことが可能で、日本の新鮮な農水産物を世界に発信する市場となることを目指しています。まだまだ知名度は高いとはいえませんが、成田空港から3kmという優位性を活かしていけば、築地や豊洲のように魅力的なスポットになりそうです。学生たちは、成田市場の先進的な機能と立地の優位性を目の当たりにし、この施設が日本の農水産物輸出の重要な拠点となる可能性を実感しました。

成田市場を隅から隅まで見学して、15時頃に再び成田空港に戻り、当日の学外ミーティングは終了となりました。たくさん汗をかいた研修でしたが、爽快感につつまれ、充実した1日となりました。皆さん、お疲れさまでした。JAL Agriportでの課外活動は、成田を改めて考えさせていただく貴重な機会となりました。この活動にはこれからも注目し、少しずつではありますが、学生とともにお手伝いをし、成田全体の活性化の一助となればと思っています。また魅力的な企画を発信していきますので、今後も学生の皆さんの積極的な参加を期待しています。

 

来る10月23日(水)の第5回学生ミーティングでは、成田空港の運用と現状についてNAAグループのNAAセーフティサポート株式会社によるミニ講義を予定しています。ふるってご参加ください。