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ウィスコンシンで見つけた、それぞれの学び――海外スクーリング報告会を開催

海外スクーリング履修生

2025/11/13

豊かな自然と美しい湖に囲まれたアメリカ・ウィスコンシン州を舞台に、国際学部が主催する海外スクーリングが実施されました。9月11日から22日までの12日間、学生23名が現地の大学や地域で多くの人と出会い、さまざまな文化にふれる貴重な体験を重ねました。なんと、参加した23名のうち1年生は10名!中には海外渡航や飛行機に乗るのもはじめての学生もいました。帰国後の11月6日には、報告会が開かれ、学生たちは現地での学びや気づきをそれぞれの言葉で発表しました。ここでは、その中から印象的な3つの発表を紹介します。

異文化にふれて感じた“敬意”――コンコルディア大学での讃美歌体験

コンコルディア大学は、キリスト教(カトリック系)の大学で、キャンパス内には立派なチャペルがあります。中には色鮮やかなステンドグラスが並び、後方には大きなパイプオルガンが設置されています。私たちは、コンコルディア大学の建学の精神にふれる学びの一環として、讃美歌を体験しました。長谷川先生のパイプオルガンの伴奏で、「Lord, Dismiss Us with Thy Blessing」(日本の『むすんでひらいて』と同じメロディーの讃美歌)を、1番は日本語で、2番は英語で歌い、現地の学生や先生方とともに合唱しました。さらに、敬愛大学の学園歌も披露しました。

 

本格的なチャペルで讃美歌を歌うという、貴重な経験を通して、アメリカの信仰を大切にする文化にふれることができました。異なる背景を持つ人々の考え方に直接ふれ、“異文化を理解する”とは、違いを知るだけでなく、その文化に敬意を持つことなのだと学びました。

チャペルで讃美歌と敬愛大学の学園歌を歌いました。

コンコルディア大学のブログでも讃美歌体験の様子が紹介されました

今回の海外スクーリングの様子は、訪問先のコンコーディア大学ウィスコンシン校(Concordia University Wisconsin)の公式ブログでも紹介されました。記事タイトルは 「From the ‘Land of the Rising Sun’ to the Shores of Lake Michigan」。学生たちがチャペルで歌う姿など、現地での活動の様子が写真とともに掲載されています。

👉 Concordia University Wisconsin公式ブログはこちら

 

言葉をこえて伝える――ウィスコンシン大学での日本語学習支援「漢字ミッション」

ウィスコンシン大学ミルウォーキー校では、現地の学生たちが日本語を学ぶ授業のサポートを行いました。初級から上級まで、約100名の学生と関わる機会がありました。

 

私たちが担当したのは「漢字ミッション」という活動です。これは、漢字の意味・使い方・部首・書き順などをゲーム感覚で学べるプログラムです。現地の学生とペアになり、書き順を確認したり、お互いに知らなかった音読みや訓読みを教え合ったりしました。例文を通して使い方を考える中で、漢字を「形として覚える」だけでなく、「意味や使い方から理解する」ことができます。できるだけ簡単な日本語を使うよう心がけましたが、伝わらないときはジェスチャーや英単語を交えて説明しました。現地の学生と学び合う中で、言語以外にもコミュニケーションをとる方法があることや日本語の面白さに気がつきました。

協力して「漢字ミッション」に取り組みます

スポーツでつながる地域――MLB観戦から考えた新しいスタジアムのかたち

スクーリング期間中、アメリカ大リーグ(MLB)の試合観戦を通して、日本とは異なるスポーツ文化にふれる機会がありました。試合前の駐車場では、家族や友人がバーベキューを楽しみ、スポーツが家族や地域をつなぐ大切な時間となっていることが印象的でした。アメリカでは、スポーツが競技というよりも“エンターテインメント”として発展しており、試合だけでなく音楽やパフォーマンス、食事なども楽しむことができます。観客は“応援に行く”というより、“一日を楽しみに行く”という感覚でスタジアムを訪れているように感じました。

 

コンコルディア大学では、こうした体験をもとに、千葉ロッテが構想する新しいスタジアムについて英語で発表しました。“地域とともにあるスタジアム”をテーマに、スポーツが地域の人々の交流の場となるようなアイデアを提案しました。発表後には現地の学生と意見交換を行い、日本とアメリカの観戦スタイルや集客の考え方の違いについて話し合いました。

 

それぞれの国に異なる魅力があることを知り、千葉の新スタジアムではアメリカのように“楽しむ文化”が広がってほしいと感じました。初めての英語での発表だったため非常に緊張し、前日はほとんど眠れませんでしたが、無事に発表を終えたあとは大きな達成感がありました。

報告会には、学生・学長・理事・教職員が参加しました。会場後方には立ち見も。多くの方々に見守られながら報告が行われました。

  • アメリカ大リーグ(MLB)の試合観戦

  • 英語でのプレゼンテーション

報告会では、学生たちが現地での経験をそれぞれの視点で語り合い、学びや気づきを共有しました。初めての海外体験となった学生も多く、現地での学びや交流は大きな自信につながりました。短期間ながら、多文化の中で過ごした時間が、学生たちのこれからの学びをさらに広げてくれそうです。

国際学部の紹介 出発前の様子-日本語学習のサポートに挑戦!ウィスコンシン州で海外スクーリング