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OPEN CAMPUS REPORTS

オープンキャンパスレポート

学生執筆

教育学部オープンキャンパス体験授業(学生リレーレポート)Vol.6―「図画工作鑑賞 作品から想像しよう」

教育学部3年 H. A. さん 千葉県立東金高校出身

2026/08/19

2026年8月2日(日)の教育学部オープンキャンパスB会場(高校1・2年生対象)のミニ体験授業は、久保田美和 准教授の「図画工作鑑賞 作品から想像しよう」という模擬授業でした。参加者のみなさんが、ほんとうに楽しんで取り組んでいた様子を、当日、会場係を担当した私がレポートします。

対話をしながら作品を鑑賞すること

今回の久保田先生の体験授業では、はじめに、久保田先生の「図画工作・図画工作指導法などの授業ではどんな授業が行われているのかを教えていただきました。続いて、実際に自分たちが体験しながら、対話型鑑賞について学ぶ授業が行われました。対話型鑑賞とは、作品を知識を抜いて観察し、その後、複数人で感じたことや気が付いたことなどを話しながら共有するという鑑賞方法の一つです。作品をよく見る力、伝える力、聞く力などを身につけることが期待されています。

 

体験授業では、「美術館や展示会で、ひとつの絵画(作品)の前に立っている時間の平均は?」というクイズが行われました。その後、明治時代の洋画家である浅井忠氏の「フォンテンブローの夕景」を鑑賞し、「ここに人は何人いるか?」「その人は何をしているのか?」「どんな季節か?」「題名をつけるなら?」といった様々な問いに対して、保護者の方も交えて、教室内で分けられたグループごとに、感じたことを共有しながら作品と向き合いました。

一人だけの情報では問題は解決できない

私は大学の授業でも同じ活動を体験しました。その時は、自然と一人が話をまとめる役を担い、比較的早く答えにたどり着いたことを覚えています。今思えば、その時は、「グループで協力して答えを見つける活動」という印象が強く、活動の狙いについて深く考えることはできていなかったのではないかと思います。

 

しかし、今回は第三者として高校生の活動を見たり、先生の説明を改めて聞いたりしたことで、この教材のねらいをより深く理解することができました。先生は、この活動は単に答えを見つけることが目的なのではなく、言葉を使って情報を伝え合い、相手の話を聞きながら多くの情報を整理し、協力して課題を解決する力を育てることを目的としていると話されていました。それはつまり、言語能力や情報活用能力、さらに他者と協働して考える力や課題解決能力を育てることにもつながるということです。

対話型鑑賞のねらいを説明する久保田先生

対話を通して知る新しい気づき

この授業を通して、図画工作での鑑賞において、人と対話を重ねる大切さを実感しました。これまで私は、美術作品の鑑賞は作品との1対1の対話であり、そこに他者の考えや感想、意見はあまり必要ないと考えていました。しかし、実際に対話型鑑賞を行う中で、他者の作品に対する考えや気付きを受け入れて自分の考えを深めたり、自分とは異なる見方と比較したりすることで、新たな視点や気付きを得られると実感しました。

 

今回の体験授業では、参加者が自分の同伴者や友達だけでなく、オープンキャンパスで初めて出会った人ともグループを組んで意見を交換する機会がありました。その結果、今まで自分になかった新しい気付きや発見があり、人によって作品の見方が全然違っていて、感じ方や捉え方は人それぞれであるということにも気づかされました。さらに、自分の考えを繰り返し言葉にすることによって、伝え方を工夫したり、作品を見返したりする姿勢が身に付き、自分自身の中でも、作品に対する新たな気付きを得ることができると感じました。

 

対話を始める前に、1分間黙って作品を見る時間が設けられていたことも印象的でした。この時間があることで、じっくり作品と向き合うことができました。これらの活動を通し、対話型鑑賞とは1人で作品と向き合うことと、他者と意見を交換する時間のメリハリがあるからこそ、より深い鑑賞につながるのだということを学びました。

まずは、じっくりと作品と向き合う(実際に対話型鑑賞に参加した学生)

小学校図画工作の学びの広がり

久保田先生の図画工作の授業やゼミでは、作品制作や鑑賞の実践を通して、児童の目線に立つだけでなく、教師の視点ではどうなる? ということを常に考えながら取り組んでいます。ただ作品作りを楽しむことにとどまらず、教師としての新しい視点を手に入れることができます。さらに、実際に美術館に足を運んで学芸員の方と交流をしたり、自らがファシリテーターとなって大学生を案内したり、さらに小学生と一緒に作品作ったりする機会もありました。

 

こうした活動を通し、久保田先生の授業であるからこそ身に付けることができる実践的で豊かな学びが得られると感じています。今回の体験授業やこれまでの体験を生かし、教員になった際には、学芸員の方々の支援を受けながら美術館などの施設を上手に活用し、子どもたちの学びに繋げていきたいと感じました。

教育学部 2026年度オープンキャンパスプログラム