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敬愛大学の先輩たち

海外に行くためにはどうしたらいいの?
多くの海外研修に参加した学生に聞いてみました

経営学科4年 K.Sさん

千葉県立柏井高等学校 出身

2020/03/18

海外へ行ってみたくても費用が・・・など、憧れはあるけれど心配事も多々ありますよね。実は費用を抑えつつ、安心して海外へ行く方法があるんです。
今回は韓国・台湾・ドイツ・中国・カンボジアの5カ国へ行ってきた経営学科4年の佐々木翔さんに、秘訣を教えてもらいました。

Q1. やっぱり費用の問題… 海外に行くのは高いのでは?

佐々木さん 日本政府が主催している青少年派遣事業であれば、現地交通費や宿泊費用、食費は日本政府や外国政府が負担してくれますので、大きな負担なく海外へ行くことができます。例えば、国立青少年教育振興機構 が主催する事業では、韓国へ5日間で約2万円の負担に抑えられました。文部科学省が主催 で国立青少年教育振興機構が実施するドイツへは2週間で約14万円(この年は燃料高騰により高かった。通常は10万円程度)かかりましたが、それでもやはり負担は少ないと思います。日中友好協会が募集する日中友好大学生訪中団では5日間で1万円程度で済みました。
別の機会(内閣府主催)で中国に行った時には、中国国内で100名ほどしかいない京劇の国家一級演員やプロのマジシャン、ラジオDJによる歓迎を受けました。国を代表する青少年同士の交流や研修がメインとなりますが、外国文化の体験もできます。

Q2. 凄いですね!そうすると相当な競争倍率になりそうですが

佐々木さん 実はアジア地域への派遣は、ヨーロッパや南米地域などと比べて派遣プログラムや派遣人数が多いのですが、応募が少ないそうです。特に内閣府の派遣事業はあまり知られていないので、倍率もそこまで高くありません。海外に挑戦したいと思っている学生がこの仕組みを使わないなんて、もったいないと思います。

Q3. でもそういった情報をどうやったら得られるのでしょうか

佐々木さん このような情報はインターネットでは探しづらいと思います。大学にポスターが貼られているのでそれをチェックしたり、大学の職員の方に新しい情報が来ていないか聞いてみたりしています。一年を通して定期的に募集されているものもありますが、2月から5月ぐらいが募集の最盛期となりますので、これからの時期は良くチェックしておくと良いでしょう。一番良いのは、国内で時々開催している国際交流イベントに参加して、参加者と情報交換することです。私も応募の仕方や選考の突破方法などを、このようなイベントやボランティア活動を通して知ることができました。
気になる方は、私が参加した「日韓高校生交流事業」や「日独学生青年リーダー交流事業」、「日韓大学生討論会」、「日本・中国青年親善交流事業」、「日中友好大学生訪中団」について調べてみてください。

※「日韓高校生交流事業」と「日独学生青年リーダー交流事業」は文部科学省主催、「日韓大学生討論会」は国立青少年教育振興機構主催。詳細は各ホームページをご覧ください。

Q4. 言葉や文化の違いなどへの不安はなかったのですか

佐々木さん 韓国の高校生を日本に迎える国際交流事業に参加したり、海外からの留学生と一緒に年越しするボランティアをしたりすることで、外国人とコミュニケーションする抵抗感が薄れていきました。
実は私、英語はそれほど得意ではありません。国内の国際交流では少々の英語とボディランゲージで意思を伝えていました。ボディランゲージでなんとかなるという経験を踏んでしまえば、ドイツや英語が通じない中国でのホームステイでも問題なくこなせるでしょう。特に、青少年派遣事業では外国語能力を求められないものもあり、通訳がつきますので安心です。行く前に感じていた不安は全て取り越し苦労でした。
それでも、いきなり海外はやはりハードルが高いと思います。まずは国内の国際交流イベントに参加してみてください。自分ができることから徐々に慣らして自信をつけていくことが大切です。

Q5. 海外に行って良かったことを教えてください

佐々木さん 私は元々物怖じするタイプでした。それでも一度経験すれば二度目のハードルは低くなりますし、大きな体験をすれば、小さなことが気にならなくなります。国際交流をしていくうちに、物怖じすることがなくなったように思います。世界や日本全国に友人ができ、ボランティア活動や国際交流活動など、様々なイベントに臆することなく参加するようになりました。
また、社会問題を身近に感じるきっかけになりました。外国から日本を客観的に見ることで、日本での生活や自分自身を見つめることができます。色眼鏡で見ていた海外へのイメージや日本への偏見など、様々なものを変えることができました。
海外での経験は特に就職活動のアピールにも役立てられると思います。友人の中には、“内閣府に選ばれた日本代表”として海外に派遣されたことをアピールして内定を勝ち取った人もいます。実際に、企業によっては2週間以上の海外体験をエントリーシートで問われることもあります。

後輩の皆さんにメッセージをお願いします

佐々木さん 知識として知っていてもイメージしにくかったことが、体験を通して理解を深めることができます。語学習得に対するモチベーションも上がります。海外での印象的な体験は誰に対しても話のネタになります。
国の国際交流事業であれば不安はありません。それならば、やらずに後悔するよりも、挑戦した方がいいはずです。あとはたった一歩踏み出すだけ。是非、チャンスを活かしてください。

内閣府の援助を受けて海外研修に行こう 日独学生青年リーダー交流事業に参加して