中学生の時に英語スピーチコンテストに参加して、英語を使うことが好きになったのがきっかけです。それまでは、あまり積極的に挑戦するタイプではなかったのですが、スピーチコンテストの参加を通じて、1つのことに一所懸命に取り組むことの大切さや楽しさを学ぶことができました。中学校の3年間を通じてスピーチコンテストに参加して、1年生と3年生の時に入賞を果たすことができました。自分が変わるきっかけや自信を与えてくれた英語を専門的に学び、これを仕事にしてみたいと思いました。スピーチコンテストへの参加を勧めてくれた先生が英語を使う姿が格好よく、憧れを持ったことも理由の1つです。私もそのような大人になりたいと思いました。
2025年度(2024年度実施)の中学校・高等学校の英語科の教員採用試験は、敬愛大学から6名の現役学生が受験し、5名が合格を果たしました(合格率83.3%)。5名の合格者のうち、4名が国際学部、1名が教育学部の所属です。国際学部の合格者S. Nさんに体験をインタビューしたのでご紹介します。
英語教員を目指したきっかけ
教員採用試験の対策
私が受験した千葉県・千葉市の中学校・高等学校の英語科は、1次試験で筆記試験(教職教養、専門教科)と討議を含む集団面接、2次試験で個別面接、模擬授業、実技(英語によるコミュニケーション)などが課されました。これらの1つひとつについて、国際学部の井上茂教授や英語研究会、教職センターから具体的な対策方法を教えていただいたことが、合格への大きな力になりました。例えば、筆記試験の対策では、英語教育研究会で過去の出題傾向を分析したポイントを学び、English Camp(※)や夏期対策講座で2次試験の実技のトレーニングをしました。模擬授業も合格のレベルに達するまで、井上先生に繰り返し見ていただきました。先生方の指導に加えて支えになったのが、同じ目標を持つ友人たちの存在です。お互いに励まし合い、教え合いながら一歩ずつ目標に近づくことができました。
※ English Camp:夏休み期間を利用して、外国人の先生とコミュニケーションを図る4日間の研修。1つのテーマについて、英語を使って討議を重ねることで、コミュニケーション能力が飛躍的に向上します。
現役合格に向けた主なサポート
英語教育研究会
● 過去の出題傾向を分析したポイント解説と豊富な演習により、千葉県・千葉市教員採用試験1次の筆記試験を突破する実力を身につけます。
● 英語5領域に特化したEnglish Campや夏期対策講座により、2次試験の模擬授業や英語によるインタビュー等に十分通用する英語指導力を身につけます。
教職センター
● 1次試験で課される集団討議の対策を実践的な演習形式でトレーニングし、討議テーマや教育時事問題への理解を深めます。
● 2次試験で課される個人面接の対策を行います。課題や弱点を克服し、自信を持って試験に挑めるよう準備します。
● 合格体験報告会は、採用試験合格者の勉強法や試験への心構えを聴ける貴重な機会となっており、学生のモチベーションアップに繋がっています。
今後の目標
英語教員には、英語以外の幅広い教養も必要と感じているので、在学中に日本と外国の文化や習慣の違い、社会や歴史を深く学びたいと考えています。こうした知識を伝えて、生徒たちが目を輝かせて英語に取り組む授業づくりができる教員になりたいです。教員採用試験では、周りに支えられ、勇気をもらいました。同じように卒業までの間に英語教育研究会の後輩たちのサポートになるような活動ができたらと思います。卒業後は、働きながら外国を巡り、まだ見たことのない世界や新しい出会いから得られる新鮮な体験をしたいと考えています。人の表面だけではなく、その人の個性や気持ちを考えて、共感して支えられる人になりたいです。