みなさんは「インターンシップは自分が志望する業界で行うべきだ」と思っていませんか?敬愛大学のキャリアセンターでは、就職活動の視野を広げるために、別の業界で就業体験をすることも推奨しています。(関連記事:公務員インターンシップでキャリアビジョンが明確に!想像と違った行政職員の働き方)
国際学部で航空業界やホテル業界を目指していたSさんは、これまで興味をもって調べていたこれらの業界ではなく、旅行業を営む名鉄観光サービス株式会社のインターンシップに参加することにしました。同社は敬愛大学で最も人気のあるインターンシップ先の1つです。
営業、視察、体験:旅行業を丸ごと体感!
インターンシップの2日目、Sさんは先輩社員に同行し、市内の学校へ修学旅行のプランを売り込みに行きました。実際の営業活動を目の前で見ることができる貴重なチャンスです。
ある学校では、最終調整の打ち合わせを行いました。2年前から打ち合わせを始め、ついに今年、修学旅行が実現します。「生徒として修学旅行に参加しているときには気付ませんでしたが、私たちが安全で思い出に残る修学旅行ができたのは、学校が旅行会社と2年間にわたり綿密な打ち合わせを行ってくれたおかげだと知り、感謝の気持ちが湧いてきました」とSさんは語ります。
移動中も旅行会社での仕事について質問をするチャンス!
3日目には、海浜幕張にあるホテルニューオータニ幕張を訪れ、旅行業者の視点からホテルの調査を行いました。ホテルの担当者から特色や魅力についての説明を受けながら、それがどのようなターゲット層に合うかを考え、旅行プランに組み込んでいきます。このような調査はホテル側にとっても魅力をアピールする場でもあり、旅行業者に利用者を紹介してもらうための重要な機会です。お互いにメリットのある良好な関係を築いていくことも、Sさんは魅力的に感じたようです。
4日目には、ツアー参加者に交じり、八街市での落花生掘り農業体験ツアーに参加しました。旅行会社がこのようなツアーを企画する背景には、利益を求めるだけでなく、地方の活性化を図り、観光資源を維持していく狙いがあります。Sさんも国際学部の授業で「地方創生」を学んでおり、この取り組みに大きな関心を持っていました。日本が直面する人口減少社会という課題に対し、旅行業がこのような形で貢献していることを知り、驚きとともにやりがいを感じたそうです。
インターンシップで同社が新たな志望企業に
インターンシップ中、Sさんは今年度の新入社員として名鉄観光サービスで働く敬愛大学の卒業生に出会いました。この卒業生も実は2年前に名鉄観光サービスのインターンシップに参加していました。共に同じ授業を受け、同じインターンシップに参加し、そして今、楽しそうに働いている先輩の姿を見て、Sさんは自分の将来を重ね合わせることができたようです。「インターンシップに参加するまで、旅行業はお客様に旅行プランを提案するだけだと思っていました。実際には、お客様と相談し、ホテルなどへの調査をもとに行程を企画し、自らも添乗員としてサポートする仕事であると学びました。航空業界やホテル業界よりもお客様と接する機会が多く、より自分の志向に合っていると感じました。今回のインターンシップを通じて、新たな志望企業が見つかりました」と話していました。志望業界以外のインターンシップに参加したことで就職活動の視野が広がり、非常に有意義な経験になったようです。
経済学科のAさん(右奥)は2年前のインターンシップ報告会で先輩の発表を聞き、今回のインターンシップに応募。志望のきっかけとなった先輩と出会うことに!
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