専門はマクロ経済学で、主な研究テーマは景気変動の分析(なぜ経済活動の変動が生じるのか)です。最近は特に、新しいネットワーク分析の手法を用いたマクロ経済分析に関心を持っています。ネットワーク分析は、みなさんもよく使うGoogleのWeb検索でホームページのランキング評価にも使われている分析手法です。教科書で習う経済学では、取引量や価格などの分析が中心ですが、ネットワーク分析の手法を使うと、企業や産業間の「つながり方」という質的な構造についても分析が可能になります。新しい手法の応用によってこれまでにない視点が得られることが、まさに研究の醍醐味といえます。
ゼミではどのような活動をしていますか
ゼミのテーマは「データを用いた経済分析」です。自治体・民間企業でデータ活用のニーズが広がっています。データに基づいて考える力は、公務員を目指す学生をはじめ、民間企業を目指す学生にとっても、ますます重要になっています。
2年次には、自分の住む地域の経済分析に取り組みます。内閣府が提供する「地域経済分析システム(RESAS)」を用いて、自治体職員用に提供された動画教材やワークブックなどを活用しながら、人口動向・地域産業・財政状況に関する報告書を作成します。3年次には、自分の住む地域の課題を見つけ、それを解決する政策提言レポートを作成します。希望者を中心に、実際の統計データを用いて経済波及効果を推計する経済分析にも取り組みます。
4年次には卒業論文を作成します。内容に経済的側面が含まれていれば、卒論のテーマは自由です。ゼミでの学習をもとに本格的な経済波及効果の分析をしたり、行政資料を使って地域課題の政策提言をまとめたりする学生もいますが、多くの学生は自分の興味のあることをテーマに選んでいます。ぜひ自分の疑問・興味・関心を追求してください。
(ゼミの詳細はこちらのPDFファイルを参照してください)
どのような学生を求めていますか
所属コースに限らず、経済分析や地域課題に対する政策提言などに興味のある学生の参加をお待ちしています。また公務員志望の学生の参加も歓迎しています。(最近の公務員採用:茨城県庁、船橋市、酒々井町、山武市、警視庁など)
学生の皆さんには、自分から進んでやること、しっかり準備すること、他人と協力すること、の3点を希望します。八木ゼミのモットーは「疑問や関心を追求すること」です。研究とは、自分の知らないこと、わからないことをトコトン追求することです。ゼミ活動を通じて、何かを追求することが楽しいと思えるようになってほしいと思います。
先生の専門分野について詳しく教えてください
先生について教えてください
大学時代は美術サークルで絵を描いたり、友人と音楽を作ったりしていました。先輩の研究を手伝ったときに、絵や音楽の創作活動と研究が似ていると感じたことがきっかけで、経済学に興味を持ちました。
現在の趣味はサッカー観戦です。大学生のとき、住んでいた町にJリーグのクラブができたことがきっかけで、それ以来ずっと応援しています。