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経済学科ゼミ紹介vol.04

経済学部 経済学科 八木 直人 教授

2023/11/20

ゼミではどのような活動をしていますか

ゼミのテーマは「データを用いた地域経済分析」です。ビッグデータの活用が必須の社会となり、自治体や民間企業におけるデータ活用のあり方が大きく変わりつつあります。統計データを通じて地域経済を分析する力は、公務員を目指す学生だけでなく民間企業を目指す学生にとっても、ますます重要になっています。

 

八木ゼミでは2年次に、内閣府が提供する「地域経済分析システム(RESAS)」というデータプラットフォームを用いて、自分の住む地域の経済分析に取り組みます。自治体職員用に提供された動画教材やワークブックなどを活用しながら報告書を作成します。3年次には、実際の統計データを用いて、観光、雇用状況、物価の変化などが千葉県にもたらす経済効果の推計に取り組みます。

 

4年次には卒業論文を作成します。テーマに関する経済的側面の調査・分析が含まれていれば、卒論のテーマの自由です。ゼミでの学習をもとに本格的な経済波及効果の分析をしたり、行政資料を使って地域課題の政策提言をまとめたりする学生もいますが、多くの学生は自分の興味のあることをテーマに選んでいます。(ゼミの詳細はこちらのPDFファイルを参照してください)

どのような学生を求めていますか

所属コースに限らず、データを使った経済分析や、地域課題に対する政策提言などに興味のある学生の参加をお待ちしています。また公務員志望の学生の参加も歓迎しています。

八木ゼミのモットーは「楽(らく)ではなく、楽(たの)しいを追求すること」です。そのために以下の3点を心掛けてください。

    • 自分から進んでやること(やらされるのでは楽しくないはず)
    • しっかり準備すること(テキトーにやっても楽しくないはず)
    • 他人と協力すること(一人でやっても楽しくないはず)

ゼミ活動を通じて「大変だからこそ楽しい」ということを感じてほしいと思います。

先生の専門分野について詳しく教えてください

専門はマクロ経済学で、主な研究テーマは景気変動の分析(なぜ経済活動の変動が生じるのか)です。最近は特に、新しいネットワーク分析の手法を用いたマクロ経済分析に関心を持っています。ネットワーク分析は、みなさんもよく使うGoogleのWeb検索でホームページのランキング評価にも使われている分析手法です。教科書で習う経済学では、取引量や価格などの分析が中心ですが、ネットワーク分析の手法を使うと、企業や産業間の「つながり方」という質的な構造についても分析が可能になります。新しい手法の応用によってこれまでにない視点が得られることが、まさに研究の醍醐味といえます。

先生について教えてください

大学時代は美術サークルで絵を描いたり、友人と音楽を作ったりしていました。先輩の研究を手伝ったときに、絵や音楽の創作活動と研究が似ていると感じたことがきっかけで、経済学に興味を持ちました。

現在の趣味はサッカー観戦です。大学生のとき、住んでいた町にJリーグのクラブができたことがきっかけで、それ以来ずっと応援しています。

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