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キラリ☆国際学科教員vol.3

国際学部 国際学科 廻 洋子 教授

2017/05/19

1.先生のご専門の分野、大学教員となるに至ったきっかけなどを教えてください!

専門は観光マーケティング、観光関連産業研究です。
私は、1980年~2002年まではフランスに本社を置く、グローバルなリゾート企業で主に日本市場のマーケティングを担当していました。グローバル企業での実務経験で視野が広がったので、観光の研究に大変役立っています。2002年から大学の教壇に立つことになったのですが、そのころから国の交通に関係する審議会や委員会の委員を務めるようになり、交通について興味を持ち、勉強する機会を得ました。観光はエアライン、鉄道などの交通すべてに関係していますので、観光を交通の視点から考察すると同時に、観光の視点から交通を考察するようになりました。現在は、交通事業に果たす観光の役割とその変遷について研究しています。
授業は観光関連の科目を担当します。
入門ツーリズム(観光の要素や概略など)
観光事業論(観光に関連する産業のあり方を考えていきます)
千葉県の産業と行政(観光を通しての地域発展について)
等です。
近年日本を訪れる外国人観光客が急増していることは、マスコミにも取り上げられていますし、皆さんもご存知だと思います。観光は国や地域に経済効果をもたらすだけでなく、国や地域のブランド力を高め、国と国、地域と地域の相互理解を深め、その結果、平和にも貢献すると言われています。千葉県は平地の多い穏やかな国土、長い海岸線、温暖な気候、そして何より、国際空港、国際拠点港湾を擁しており、とても恵まれた環境にあります。この千葉にある敬愛大学で学部を問わずひとりでも多くの学生さんが観光を学んで、観光のパワーを理解し、観光を通して地域の発展に貢献してもらえればと思っています。

2.敬愛大学の学生および受験生に期待することは何ですか?

予測困難な時代を生き抜く力をつけて欲しいと思っています。
現代の社会はますます複雑化が進んでいます。情報化社会の加速、経済のグローバル化、雇用の流動化、少子高齢化、地方の衰退、そして多発する自然災害といった厳しい環境に人々は直面しています。しかも、その変化は急激で、将来の予測が困難な時代と言えます。
この厳しい時代を生き抜くために、与えられた知識を習得するだけの「受け身型」学習からは卒業してほしいと思っています。与えられたことだけをこなすのではなく、言われたことをただ鵜吞みにするだけでなく、「なぜ、そうなのか?」など、疑問を持つことも大事です。自ら調べ、自ら考え、自ら行動し、予期せぬ困難を切り抜けることができる判断力を身につけて欲しいと思っています。

3.大学受験を志す方へメッセージがあればお願いします。

若いうちに旅をして欲しいと思います。
最近の若者は旅をしなくなったと言われています。しかし旅のもたらす未知の世界、発見、労苦や失敗の後に訪れる感動は若い皆さんの視野を広げ、タフな人間に成長させていくのです。西行や芭蕉、モーツアルトやゲーテといった偉人達も多くのインスピレーションを旅から得ていますし、私自身も、20代の頃、サマースクールで訪れたフランスにて、自分のアイデンティティを見つめなおし、これからの方向性を決定づけることのできるような貴重な経験をしました。ぜひ感性豊かな若いうちに国内外を問わず、旅をしてください。

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