教育実習で児童生徒と生活していく上で、コミュニケーション能力は必要不可欠です。
8月28日(木)、劇団うりんこの小原ひろみ氏を講師にお招きし、教職課程の学生と本学卒の現役教員を対象に、パフォーマンス講座を開催しました。小原氏は1000ステージ以上の舞台に立ったベテラン俳優で、小・中・高等学校教員に学芸会等の演劇指導も行っています。演劇的手法を通じて子どもと一緒に取り組めるノンバーバル(非言語)コミュニケーションについて小原氏にご指導いただきました。
演習課題としてさまざまなコミュニケーションゲームを実際に行い、その中で表情や身振り、アイコンタクトなどの非言語コミュニケーションがいかに大切かを実感しながらコミュニケーション能力を高めることができました。また、表現で伝える側と表現を受け止める側に分かれ、それぞれを経験することで、伝えることの難しさと、相手のことを理解しようとする「アクティブに聞く」ことの重要性にも気づかされました。
「1分間プレゼンテーション」では、各参加者が自分のおすすめを短時間で効果的に紹介する練習をしました。小原氏からは舞台俳優としての視点から学生一人一人に具体的なアドバイスが与えられ、大変参考になりました。これらの活動は、教育現場で児童・生徒と関わる際にとても有用なスキルとなるでしょう。
今回の演習では、言語だけで伝えることの難しさを学ぶことができました。そして、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーションをバランスよく取り入れながら関わっていくことの必要性をご指導いただきました。
知らず知らずに使っている非言語コミュニケーションを、意識して使うことで、より相手に伝わりやすくなります。教育現場には、児童・生徒だけでなく、同僚や保護者、地域の方など、さまざまな人と関わっていきます。今回の学びを生かすことで、よりよい指導や人間関係作りにつながると思います。
報告:こども教育学科卒業生 千葉県小学校教諭 T・R
編集:IR・広報室
参加学生の感想