・英語科指導法Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳ
これらは、中学校・高等学校の英語科教員になるためには、必ず履修しなければならない科目です。Ⅰ及びⅡでは、主に英語科指導法の国内外の理論を学びます。それに対して、Ⅲ及びⅣでは、主に指導案作成やそれに基づいた模擬授業を実践します。模擬授業は基本的に英語で行ってもらいますので、クラスルームイングリッシュや正しい発音・イントネーションを身につけることが欠かせません。
※クラスルームイングリッシュ
授業中に、英語で挨拶・指示・評価を行う際に使う定型表現
・英文講読Ⅰ、Ⅱ
英語検定試験の2級及び準1級レベルの日常生活及び社会性の高い幅広い文章を読み、内容を理解するとともに、語彙力強化を目指しています。さらに、日常生活で印象に残ったことや自分の仕事や専門分野について、質問したり自分の考えを述べたりすることができるようになることを目標に授業を進めています。
・英語教授法ゼミ
ゼミ生全員が中学校・高等学校の英語科教員希望者なので、英語教授法の研究・英語運用力強化とともに学校文化や学校組織の理解についても学んでいます。
1.先生のご専門の分野についてなるべく具体的に教えてください!
2.国際学科の特徴、敬愛大学ならではと思う点はどこですか?
・国際学科の特徴
敬愛大学国際学科では、社会の要請に応え英語教育にこれまで以上に力を入れることとしました。グローバル化社会では英語が得意ならばチャンスは格段に広がります。さらに、国際関係や異文化理解に関するさまざまな科目では、学生主体のアクティブ・ラーニングによって、論理的思考力を養成しています。4年後には、グローバル人材になっていることに気づくはずです。
グローバル人材については、いろいろな解釈があるようですが、要は国内にいようが、海外にいようが、論理的思考力をもって相手とコミュニケーションできる人たちを指していると思います。したがって、道具である言葉と論理的思考力を身につけて、課題を発見し解決するために行動できることが大切になってきます。
※論理的思考力
why?に対してのbecauseなど、しっかりと根拠を示しつつ意見を述べられる力
3.敬愛大学の学生に期待することは何ですか?
「考える力を養おう」と言いたいですね。世の中には、いろいろな考え方があります。法律があっても、解釈が分かれれば裁判になります。国際社会では、事実がひとつであっても国際紛争になったりもします。したがって、まず新聞などで世の中の出来事を知ってほしい。それから、その出来事に対していろいろな角度から見られるように、授業等を通じて考える習慣を身につけてほしいと思います。
写真は、先生が国際学科の皆さんにおすすめしている書籍です!ゼミでの使用教材にもなっていて、シャドウイング(英文スクリプトを見ずに、音声に少し遅れて発話する)の入門書としては最適だそうです。
4.敬愛大学を目指す方へメッセージがあればお願いします。
少人数授業が多く、オフィスアワー(先生方が各研究室等において、学生の皆さんからの履修相談や授業に関する質問、さらに生活面での相談事などに応じるために在室していることを明示する時間のこと)に学生からの質問・疑問に答える仕組みがあります。また、キャリア支援がかなり充実しています。そのため、学生は在学中から目的意識を持って卒業後のビジョンを描けているようです。特に、国際学科の英語教育では、話す・聞く・読む・書くの4技能をバランス良く教えるしくみをつくり、資格試験や英語教員養成に対応しています。
5.先生のゼミでの取り組みを教えて下さい!
現在、2年ゼミ「英語教授法」には、10名のメンバーがいます。英語スピーチやTOEIC対策とともに、3グループに分かれて、①単語②多読③文法のいずれかを担当し、ほかのグループに教え合うことを通じて3分野の上達を目指しています。
授業の最後に用紙を配り、私への質問も受け付けています。そして次回、その回答をしっかり理解させるようにしています。