「10円玉の表裏のデザインを書いてみてください」と言われ、悩む学生たち。「どのくらい身のまわりのこと、周囲の人のことが見えていますか?」という問いに自身を重ねます。SDGsを学ぶ際にまず第一歩としてできることは、自分事として考えることだというお話に、多くの学生がうなずいていました。これからの教育には、文理融合・横断的なSTEAM教育の視点が重要となるそうです。須藤社長は学生達に、「教育の現場では、ただ知の提供を行うだけでなく、子どもたちにとって最高の学びを届けられるようなイマジネーションとクリエイティビティを発揮できるようにしてほしい」という願いを語りました。
敬愛大学では、SDGsに関する様々な取り組みを通じて、社会や地域、人との関係に責任をもち、より良い未来を切り拓こうとする力を育てる教育活動として、「敬愛SDGs未来プロジェクト」に取り組んでいます。このプロジェクトの一環として、4月27日(木)に、ブリタニカ・ジャパン株式会社 代表取締役社長の須藤みゆき氏をお招きして講演を実施し、教育学部1・2年の合同ゼミの学生が参加しました。須藤社長は、幼児玩具のブロックで有名なレゴ社の日本代表として、プログラミング教育の道筋を拓いた方であり、現在は経済産業省「未来の教室」プロジェクトにも携わっています。
これからの学びは?
As Is現在の教育 To Beこれからの教育
現在の教育について感じていること、そしてこれからの教育でこうあってほしいことを考え発表する場面では、学生から「もっともっと多様性が発揮され、誰もが認められる学校になってほしい」「“教える“という教育から、教師も児童も“一緒になって学んでいく“スタイルになっていくと思う」などの意見が出され、会場で自然と拍手が沸き起こる場面もありました。学生の意見を取り上げながら気さくに話す須藤社長と、会場の学生たちの一体感が感じられ、心の温まる瞬間でした。
合同ゼミではこれから、身近なSDGs課題の解決に向けてグループでの探究が始まります。答えのない課題と向き合い、その解決力を身につけるには、当事者意識を持って実際の行動に移してみることが必要です。本日の講演はそのための第一歩となったに違いありません。