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事業計画案の発表(専門導入演習)

経済学部経営学科 2年生(佐竹ゼミ)

2023/01/24

経営学科佐竹恒彦准教授の2年生ゼミ(専門導入演習)では、新事業の展開に関する研究を行っています。前期のゼミでは、経営理念の意義、事業領域の設定、経営戦略と企業戦略の考え方などの経営の基礎を学んできました。後期では、起業に必要な事業計画書を作成し、これまでの学修の成果を発表します。5つのチームに分かれ、それぞれが興味関心のある領域で、新事業をどのように立ち上げ、運営していくのかを報告しました。各チームの発表の内容と課題に取り組んだ感想を紹介します。

 

5チームの事業計画

ダイエット問題を解決する居酒屋事業 (チーム名:小籠包)

食の楽しみと健康的な食生活の両立は、多くの人の関心です。安価なメニューでおいしく、楽しい食事ができたら、顧客のニーズに応え、成長する事業が運営できると考えました。経営分析のフレームワークを使うことで、新規事業を多角的に検討することができました。資金の流れや競合他社との比較などの考慮するべき点が多く、勉強になりました。

日本のスポーツ業界の促進を支える選手の育成事業 (チーム名:炒飯)

アスリートの卵やスポーツを愛好する一般の人たちが、身体づくりと競技指導を同時に受けられる施設の運営を考えました。専門のトレーナーの指導により、アスリートの能力向上や一般利用者の体力作りの両方をカバーできる点が、競合他社と差別化されるポイントです。資金の調達や利益計画などが難しく、これらを学ぶことで企業経営の基礎を理解することができました。

健康問題を解決する飲食事業 (チーム名:餃子)

運動後の約30分の間に栄養を補給すると、身体づくりに効果があると言われています。これを、ジムとレストランの併設による効率的なサービスの提供により、実現することを考えました。健康への注目から、フィットネス市場は堅調に伸びているため、ビジネスチャンスがあると考えました。もともと起業に興味があったので、興味を持って楽しく、チームで協力して課題に取り組むことができました。

怪我で悩むアスリートを一つの場所で多方面からサポートする事業 (チーム名:三銃士)

怪我で悩むアスリートへのサポートをワンストップで行う事業を考えました。具体的には、整形外科や接骨院、ストレッチ・トレーニングなどを一箇所に集め、怪我の治療や早期復帰、予防を支援するサービスです。利用者をアスリートに絞ることで、他の施設との差別化をします。設備維持費や人件費などを抑えて、妥当な利益計画を作ることの難しさを学びました。

アレルギーがある人達にも美味しいパン、サンドウィッチを届ける事業 (チーム名:日本橋ラーメン)

アレルギーのある人も、安心して食べられるグルテンフリーのパンを提供することを考えました。パンだけでなく、好みに合わせてオーダーできるカスタム・サンドウィッチや特製の焼き菓子、こだわりのドリンクなども販売します。他の店舗で販売されていない付加価値のある商品を年齢を問わず幅広い対象に販売します。最初は、わくわくしながら事業計画を考えましたが、様々な問題が見つかりました。この課題をやり遂げて、実践的な経験が得られました。

このゼミで学ぶこと

このゼミでは、事業計画の立案を通して、企業経営に関わる幅広い知識と実践的なスキルを身につけます。理論と実践の繰り返しによる試行錯誤を通して、変化に対応できる思考力や判断力、実践する力を学んでいきます。また、グループによる共同研究によって、力を合わせて課題に取り組む力やコミュニケーション力を高めます。今回の知見をもとに、ゼミ生は3年次の「専門演習」と4年次の「卒業演習」に進みます。大きな成果が実ることを期待しましょう。