2005年から始まったインターンシップは今年度で18年目。当初の参加者は7名のみでしたが、今年は134名が参加しました。学生がより良い体験を得られるように「実施方法に試行錯誤を重ねてきた」と中山学長。今ではインターンシップを経験した卒業生が協力会社に入社し、再びインターンシップを受け入れてくれるという好循環が生まれていると語ります。
経済学部と国際学部では、3年次に夏休み期間を利用してインターンシップに参加します。インターンシップとは就業体験のことで、民間企業や自治体、公共団体へ赴き、5~10日間に渡り実際の業務を体験します。希望する業界のイメージが明確になるだけでなく、就職活動への意識が高まり、自分が身に付けなければならないスキルを見つけることができます。
インターンシップ報告会での発表の様子
12月17日(土)に開催したインターンシップ報告会では、今年度インターンシップに参加した学生が、それぞれ体験し学んだことを発表しました。土曜日での開催でしたが、会場には31社・45名のインターンシップ受け入れ企業の担当者や多数の後輩学生が発表を聴きに来ており、各会場は大いに賑わっていました。
経済学部3年の渡辺さんは、ダイハツ千葉販売株式会社でのインターンシップに参加しました。将来は営業職を目指している渡辺さんは、営業がどのような仕事であるか体験したいと考え、インターンシップへの参加を決めたようです。
普段の業務では、見積書やプライスカードの作成、洗車なども行いますが、来店したお客様を出迎え、先輩社員と一緒に商談に立ち会うなど、念願であった営業にも携わります。渡辺さんは当初、営業職には口が達者な人材が必要だと思っていましたが、実際に現場を体験するとお客様が求めているものを聞き出す「聞き上手」な人が求められていることを知って目から鱗が落ちる思いだったと言います。
インターンシップ報告会では、学生の発表後、受け入れ企業の担当者から講評を受けます。発表を聴いたダイハツ千葉販売株式会社 人材開発グループの松崎氏は、「市川店は来店者が多く難しい店舗。当初は心配もしていた」と話します。ところが予想を超えて「とても良い人が来てくれた」と市川店店長から評価があったと明かしました。非常に礼儀正しい渡辺さんですが、一方で遠慮してしまうことがあったと指摘がありました。渡辺さんは「お客様とは対等であることを意識して改善したい」と話しており、自らの課題を明らかにできた良いインターンシップになったようです。
報告会終了後、渡辺さんに感想を聞きました。「後輩の就活の参考になればと思って発表しました。ぜひ、後輩の皆さんもインターンシップに挑戦してほしいです」。