館内に入ってまず目を引くのは、最初のカメラから最新のZシリーズまでがズラリと飾られているショーケースです。このフロアでは、ガイドの方がニコンカメラの歴史を説明してくださいました。印象に残ったのは、1936年にキャノンと共同開発したカメラがあったことです。初の国産カメラを、今はライバルともいえる企業が手を取り合って開発したことに、当時の日本の底力であるモノづくりに対する熱を感じることができました。こうした歴史を実物を鑑賞しながら聞くことができ、とても貴重な体験をすることができました。
概要
ニコンと聞くと一眼レフカメラをイメージする人が多いかもしれません。私たちもニコンのカメラの歴史について学ぶべく、ニコンミュージアムに向かいました。しかし、ガイドの方に館内を案内してもらいながら見学する中で、そのイメージがニコンの一部にしか過ぎないことを知りました。ニコンミュージアムは、2015年にニコン創立100周年を記念して作られた企業ミュージアムです。館内にはニコンが製作した歴代カメラだけではなく、ニコンミュージアムのシンボルである合成石英ガラスインゴットや半導体露光装置など、約1000点もの歴代製品や関連資料が展示されていました。
ニコンとカメラ
超特大! ガラスインゴット
ニコンは、現在に至るまでカメラを代表とする数々の製品を生み出してきました。それら製品の原点となるのが、創業時から「日本工学工業」(当時の社名)として研究を行ってきた「光学ガラス」技術です。ニコンの光学技術のシンボルといわれる特大サイズの合成石英ガラスインゴットが、ミュージアムでは展示されていました。私たちは、ガラスインゴットの非常に高い透明度と吸いこまれそうな美しさ、世界最大級の大きさを目の前にして、創業から100年以上の時を経て培われてきた確かな技術力と日本産業界を支えてきたニコンの強い誇りを垣間見ることができました。
最後に
ニコンは、カメラ以外の事業にも力を入れていて、映像事業だけではなく、他の分野でも社会に貢献していることがわかりました。カメラやガラス以外にも医療や産業機器など幅広く活躍しており、今後もっと発展していくと思います。ニコンのカメラで撮影した映像を見られるシアターや、実際に使われている機械を拝見できるブースもあるのでとてもおすすめです。貴重な体験をすることができ、とても素敵な時間となりました。