ウクライナの現状は非常に深刻です。紛争による爆弾やミサイル攻撃で病院が壊され、医師や看護師が不足する状況に陥っています。医療を受ける権利は、すべての人に保障されるべきものです。今こそ、困難な状況に置かれている人々を支えるために、私たちに何ができるのかを考えていきたいと思います。

2022年に始まったウクライナ戦争は、2026年現在も続いており、収束の見通しが立っていません。国際学部の学びは、激動する世界の現実を、政治、経済、法律、社会、文化など多角的な視点から立体的にとらえ、その現実を前向きな方向に変える展望(理想)を考えることです。国連の示すSDGs(持続可能な開発目標)は、まさに厳しい現状を変革するビジョンを示すツールです。
国際学部の学生たちは、ウクライナが直面している辛く厳しい現実に向き合い、ウクライナの未来を明るいものとするために必要と思われる目標を、SDGsを通して考えてきました。こうした学びを進める中で、学生たちにとって大きな手がかりとなったのが、学内にいるウクライナ出身者の存在でした。
敬愛大学にはウクライナからの避難民、パンコーヴァ・オルガさんが職員として働いており、学生たちは、オルガさんと相談しながらSDGsの中から次の5つの目標を選びました。
今回、学生たちはその成果を12月22日(月)の敬愛SDGs集会でポスター発表しました。

ウクライナ出身で敬愛大学に留学していたオルガさん(左)
ウクライナの現状は非常に深刻です。紛争による爆弾やミサイル攻撃で病院が壊され、医師や看護師が不足する状況に陥っています。医療を受ける権利は、すべての人に保障されるべきものです。今こそ、困難な状況に置かれている人々を支えるために、私たちに何ができるのかを考えていきたいと思います。

現在のウクライナでは、戦争による教育の中断が大きな課題となっています。占領地域では、ロシアのカリキュラムが強制されるなど、教育が政治的に利用される問題も起きています。大切なのは、子どもたちが安全に学び続けられる環境づくり、ウクライナの文化・アイデンティティを守る教育です。
ゴール11は安全で安心な都市を目指す目標です。ウクライナでは戦争により住宅やインフラが破壊され、住民は避難を余儀なくされています。一方で復興に向け、省エネや災害に強い街づくりが進められ、国際社会の支援も受けています。この現状は、安全で持続可能な都市づくりが将来に向けて欠かせない課題であることを示しています。
ゴール16は、安全で公正な社会と、不正や独裁に対して揺るがない強い制度づくりを目指しています。しかし、ロシアとウクライナの戦争はこれらの価値を深刻に揺るがしました。多くの人々が家族や自由を失ったことで、平和がいかに脆く、守る努力が必要なものであることが明らかになっています。戦争は世界の安定や人権にも影響します。理解と共感、暴力を止める行動から、平和と公正を実現していきましょう。
ゴール17は、世界が協力してSDGsを実現することを目指しています。ウクライナ戦争により人々は家や家族を失い、エネルギー施設の破壊で電力不足も深刻です。そんな中でも他国からの技術支援や再生可能エネルギーの導入が進み、復興の基盤が築かれています。国や企業、世界の人々が協力することで、平和で持続可能な社会に近づくことができます。
ウクライナを想い、SDGsの視点から素晴らしいポスターを作成してくださり感謝いたします。国際学部の皆さんが平和や教育など5つの目標を真剣に考えた姿は、多くの感動を呼びました。12月22日の集会での発表は、支援の輪を広げる大きな力になったと確信しています。皆さんの行動力と学びに、心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。
本取り組みは、前期の「国際関係入門」の授業でオルガさんの話を聞いたことをきっかけに始まりました。6月頃には国際学部1年生6人が集まり、ウクライナが直面する厳しい現実をどのように前向きに変えられるのかを話し合いました。後期には授業の枠を超え、お昼休みの時間を使いながら自主的にポスター制作を進めました。学生たちの主体的な取り組みが今回のポスター発表につながりました。国際関係の厳しい現実に真摯に向き合い、これを克服する道を前向きに検討する学生たちの姿勢は、国際学部の学びを体現するものと言えるでしょう。