ゼミではどのような活動をしていますか
経済地理学という分野を軸に研究を進めながら、地域や空間に関する多様なテーマについて思索を深めていきます。経済地理学は経済学と地理学が交差する学問で、高い学際性が特徴です。
ゼミでは、産業の立地、地域経済社会、人々の活動と空間との関係などをテーマに、産業と地域の関連を調べたり、地域の変化を分析したりすることを主な活動としています。ただ、年次の浅いうちはその前段階として、データの探し方や扱い方、文献の読み方、ディスカッションの方法など、学びの基礎体力となる部分から一歩一歩、丁寧に取り組んでいきます。また、年次を問わず、フィールドワークを通じて現場や地域のリアルを見つめる感性も養っていきます。このようなゼミでの学びを土台に、卒業生たちが「冷静な頭脳と温かい心(アルフレッド・マーシャル)」を持つ人材として社会で活躍してくれるとうれしいです。
どのような学生を求めていますか
事前に特別な知識や経験は必要ありませんが、大学のゼミは多くの人にとって人生で一度きりのチャンスであり、学びの集大成となるものです。ゼミでの研究を通じて得た知見をもとに、卒業時には「このテーマなら誰にも負けない!」と胸を張って言えるように、ゼミの仲間たちと一緒にがんばりましょう。
そのためにも、以下のようなことを意識しながらゼミに参加してほしいと思います。
- 忍耐力:徹底的に物事に向き合う粘り強さ
- 探究心:常日頃から身近な出来事や地域、社会の仕組みに対して疑問を持ち、「なぜそうなるのか」を考え、自分なりに問いを立てようとする習慣
- 多面的な思考:社会の事象には必ずしも一つの正解があるとは限らないことを踏まえ、異なる意見や立場をよく理解し、検討する姿勢
先生の専門分野について詳しく教えてください
地域に根ざした産業活動が、どのように形成され、変化してきたのかを、人文地理学・経済地理学の視点から研究しています。特に、地場産業を中心とした工業の集積に注目し、歴史的背景や立地条件、地域社会との関係を総合的に捉えることを重視した研究を行っています。
この研究の面白さの一つは、フィールドワークを通じて、統計や文献だけでは見えてこない地域産業の姿に直接触れられる点にあります。現場を歩き、人の話を聞き、風景を観察することで、産業は単なる経済活動ではなく、人々の暮らしや地域の記憶と深く結びついた存在であることが浮かび上がってきます。こうした視点を大切にしながら、地域社会を内側から理解する研究を続けていけたらと思っています。
先生について教えてください
大学では経済学、大学院では地理学を学びました。経済と地理、考え方の異なる2つの学問に向き合う中で戸惑うこともありましたが、その経験と学びが、今の私をかたちづくってくれています。趣味は読書、ホラー映画鑑賞(とくにジャパニーズホラー)、スポーツでは大相撲が好きです。部屋になにかとモノが増えてしまうタイプなので、整理整頓が悩みです。
